職員室

リレートーク

にちがくの教職員によるリレートーク
~学校生活、そして日常を語り繋ぎます~

2018-02-19

大学受験もいよいよ終盤を迎えます。受験の長丁場を皆さんは本当によく頑張ったと思います。結果がどうであれ、この頑張りは、将来何らかのかたちで役立つにちがいありません。お疲れ様でした。
卒業を間近にひかえた皆さんは、日本学園での3年間をどのように振り返るのでしょうか。いろいろな思い出が脳裏をよぎるでしょうが、やはり皆さんの最大の関心事は、卒業後の将来だと思います。どんな進路であれ、期待と不安の入り混じった感情を抱いていることでしょう。

現代の私たちは様々な分野で、前例のない速さの変革を経験しています。AIの進化、普及により多くの仕事が人の手を必要としなくなって消え、逆に今まで存在しなかった仕事が生まれてきます。5年後、10年後の世の中がどうなっているか、将来を予測することの困難な時代に私たちは生きています。

安定した未来像を簡単には思い描くことのできない時代だからこそ、好奇心のアンテナを拡げ、様々なことにチャレンジしてほしいと思います。また、時代の変化がいかに速くても、身の回りの情報がいかに多くても、それを無条件に受け入れるのではなく、「本当にこれでいいのか」という批判精神を持つことが大切だと私は思います。批判精神とは、相手の考えを否定したり悪く言うことではありません。いろいろな先入観に囚われないまっさらな状態で、まず自分の頭で考えることです。氾濫する情報の是非を自分で判断できるようになることが、これから先ますます大切になってくるのだと思います。

高校時代とは比較にならないくらい、自由な生活が皆さんを待っています。ただ、この自由とは、好きに使える時間のことだけを意味するのではありません。自分で考える機会が圧倒的に増えることを意味するのです。自由とは自分が成長するための絶好の機会ということになると思います。頑張ってください。

2018-02-11

授業で小説を扱っています。
時、場所といった背景の確認はもちろんしますが、醍醐味は登場人物の心理を読み解いていくことですね。

人物の心理を読み解く上での手がかりは出来事と人物の言動や様子です。例えば、「合唱祭の練習で朝練から放課後の居残り練習とハードな練習を続け、金賞を獲得した登場人物が涙を流した。」とあれば、その時の感情は「嬉しい」となります。出来事と言動や様子で感情を類推していくわけです。

と授業でもお話していますが、ふと前職で研修のインストラクターをした時に話したことを思い出しました。
それは、人の心理と行動は密接に結びついており、一方通行なものではなく双方向であると言った内容でした。たとえば、「人は悲しいから泣く」だけではなく、「泣くから悲しい」という側面も持っているので、仕事に臨む時には明るく元気の良い自分を作ることで、内面も影響を受け、ポジティブに仕事に向かえるようになるといったものでした。

そんなことを思い出して、担任をしている高2の生徒たちを考えてみると…。
高2の3学期は高3の0学期を合言葉に動き出しています。目の前の高2の生徒たちに自分たちは“受験生”なのだと意識してもらうように働きかけているわけです。そうすると聞こえてくる声が「無理だ」「絶望的」「厳しい」といった志望校と自分の距離を意識した時のマイナスのコメントです。

しかし、前述の通り、言葉にしてしまうことで内面への影響が強くでてしまいます。特にマイナスの言葉は・・・。
実際に「無理かも…」と思ってしまったとしても、ぐっとこらえて「やってやる」「突破してやる」という言葉にしてほしいと思っています。それが嘘みたいで嫌だというのであれば言葉にして吐き出さないようにしてほしいと思います。
その言葉が自らの成長にブレーキをかけてしまわないように…。

そして、自分自身もその点に気をつけて彼らとともに成長していきたいと思っています。

2018-02-09

授業の鐘が鳴る中、私が中学1年生の教室に入ると拍手が。

私「どうした?」
生徒「数検のプリントですよね?」
私「そう!みんなへのプレゼント(数検の対策プリント)!」
生徒「やったー!」、「待ってました!」、「次は受からなきゃ!」
私「みんなも頑張ってるから次の検定で一つ上の級を取ろうね!」
生徒「先輩たちで一番すごい人は何級ですか?」
私「2級にチャレンジかな!」
生徒「すごいですね!」
私「君たちが中学2年生になったら、頑張っているところを見せないと!」
生徒「そうですよ!頑張りますよ!」

日本学園に入学してから10ヵ月が経過した中学1年生。そんな彼らも、もうすぐ中学2年生になります。中学3年生を筆頭に様々な場面で「得意」を伸ばし、その背中(姿勢)を見せてくれていますが、彼らも入学してくる1年生に「頑張る先輩」の背中を見せようと(これはあくまで私の分析)先輩になる意識をしているのだと感心させられる一コマでした。

次年度に日本学園の門をくぐる生徒たちも、この学舎で先輩たちの背中を見て大きく成長して欲しいと思います。

2018-02-04

受験シーズンの真っ只中である2月初め。大学受験では、すでにセンター試験をはじめとしていくつかの入試が終わり、結果が返ってき始める時期です。その良し悪しに関わらず、受験生たちは焦りを感じつつも、最後の一瞬まで勉強しようと、登校してきます。
そんな彼らに向き合ってきて、毎年必ず伝えていることがあります。

「最後にできる一番大切なことは自分を信じること」ということです。

簡単なようで、とても難しいことです。受験生を外から見ている私達には確かな一歩一歩が見て取れても、受験している本人からすれば、霧の中をただ手探りで歩いているようなものだと思います。そんな中ですから、少しつまずいただけでも「自分を信じる」気持ちは、すぐに揺らいでしまいます。
だから合わせて、今までの道のりを振り返ってもらいます。これだけの問題を解いてきた、これだけ積み重ねてきた、これだけの時間を費やしてきた。自分が思い出せる授業の中で学んだだけでも、これだけある。だから、信じよう、と。

音楽には凄く疎いのですが、ひとつだけ何かあったときに聴きたい曲があります。SIAM SHADEの「LIFE」という曲です。自分が大学院入試の時にはずっと聴いていました。とても良い曲ですので是非聴いてください。

2018-01-29

朝からはらはらと舞いだし、夜が深まってもしんしんと降り続けた雪の日から一週間がたったでしょうか。のんびりと溶けきる気のない道端の雪が、底冷えする日々を物語っています。いつにもまして、春が待ち遠しいこの冬です。

全員の「書き初め」が展示された中学フロアは今、一年の中で最も穏やかな時間が流れています。先日「研究論文発表」をやり終えた三年生は、『創発学』で満ち満ちた日本学園中学校での学びも、「オーストラリア語学研修」を残すだけとなりました。
「英語検定」や「漢字検定」もありました。年が明けてたった三週間、これだけの取り組みがありましたが、春には精一杯だった一年生も、やわらかな時の中にいます。中学三年生の夏も秋も、そして冬をも、落ち着いて学習や行事に取り組め、いつも高校卒業後のその先を見つめていられるのは、中高一貫校ならではの時間の流れ方でしょうか。

一方、大学入試目前の高校三年生のフロアはどうでしょうか。
センター試験の日に東京に雪が降った数年前のことを、ふと思い出しました。そのときの高校三年生たち、部活動に文化祭に笑顔のはじけた夏の終わり、覚悟を決めた彼らの冬の最後の頑張り、そして、どんな年もかならずやってきた、春。

本校の高校三年生も、先日無事にセンター試験を終えました。一般入試を控えた彼らは、相も変わらず毎日学校に通い続けています。大人が怯んだ雪の日も。

受験直前講習、合間の自習、友人と昼食をとりに楽しそうに駅前へ歩く時間。目標を決め、覚悟を決め、今日すべきことを自分で決められるようになった彼らの今日までの日々。教え、教えられ、見守った日々。女子生徒より三倍手のかかる男子たち、あとは、やるだけやっておいで、と背中を押すだけです。

午後、最後の講習をします。
その中には入学したての頃、「なんで勉強しなきゃいけないんですか」と、窓の外ばかり見てよくぼやいていた生徒もいます。「好きな教科はある?」「べつに」
あの日の「べつに」とは別人のような声音で、入試演習を解いたあと、今日もきっと古文読解について的を射た質問をするでしょう。二月の本番を目前に、今日も必死に吸収しようとするでしょう。いよいよ臨む闘いの場へ一人で立ち向かえるのは、今日までこの教室で共に悩み、共に学んだ仲間がいたからです。

「何のために勉強するの?」は、「何のために生きるの?」と同じくらい、答えは自分一人のものだということに気がついたとき、男子の顔つきは青年へと変わるのかもしれません。仲間と共に過ごしたかけがえのない日々の中で、本当はたいして深い意味などない問いだということに自分で気づく。自分で「前進」を決めたとき、勉強も人生も自分だけのものなのだ、と知る。

今年もそうして前を向く高校三年生がいます。雪はまた、近いうちに降るでしょう。二月は寒さも厳しさをますでしょう。一喜一憂することなく、高校三年生全員の春を、教員一同全力で支えていきたいと思います。

2018-01-27

吹奏楽部は、一年中演奏会を行っています。

新入生が入部してからすぐに体育祭、夏には慰問演奏旅行、秋は文化祭、冬はクリスマスコンサートに向けて全体で取り組み、希望者はアンサンブルコンテスト通称「アンコン」に出場しました。アンコンとは、3〜8名の少人数で、かつ指揮者なしで演奏を行うコンテストです。

冬はクリスマスコンサートの他にも慰問演奏などもあったため、慰問演奏をしてから学校に戻り、遅くまでアンサンブル練習を行っていました。

本校は昨年数年振りに出場し、今年は昨年より良い点数・評価をいただけるように秋から頑張っていました。

結果は「銀賞」。昨年度より点数が上がらなかったところもあり、悔しい思いをしていましたが、この思いを後輩に繋ぎ、さらに成長してほしいと思います。
生徒の感想からは「感謝」という言葉が多く述べられていました。

このような大会に出られるのも、多くの人が協力してくれたからです。なかには、アンコンに出場しなくても、朝早くからアンコンメンバーのために、手伝ってくれた生徒もいました。

吹奏楽部は一人では成り立ちません。多くの協力がないと演奏ができないのです。今後も多くの人に感謝の気持ちを忘れず、部活動に取り組み成長してほしいと思います。

2018-01-22

私が顧問をしております軽音楽部ですが、なんと同好会から部に昇格して今年度で10周年を迎えていたのですね。いえいえ、気づいていなかったなんてとんでもございません。お知らせするタイミングを見計らっていたわけで…

10年の間には、多くの部員が在籍し、多くのバンドが結成されました。残念ながら、途中で解散してしまうバンドもありましたが、メンバーの増減は多少あったにしても、卒業まで続いたバンドもあり、なかには東京都軽音楽連盟のコンテストでも勝ち進むバンドもありました。では、うまくいくバンドとそうでないバンドの差は何でしょうか?もちろんさまざまな理由はあると思いますが、バンドのリーダーにも関係があるのではと思います。

先日読んだ記事の中で、ウォール・ストリート・ジャーナルの編集者、サム・ウォーカー氏の著書『The Captain Class』が紹介されていました。彼は成功を収めたプロスポーツチームの共通点を探るために、100年以上さかのぼって1200以上のチーム(!)を分析してきたそうです。そして彼が発見した共通点は、「優れたリーダー」でした。

よくスポーツの記事を見ると、強いチームには優れたプレーヤーがいるとか、名将と呼ばれる監督がいるとか書かれているように感じます。しかし、スーパースターばかりを集めたチームが必ず優勝し続けるかというとどうでしょう。また、優勝請負人と呼ばれる監督が、どのチームでも上手く行くかと考えると、必ずしもそうではないですね。

そして、ウォーカー氏は優れたリーダーの資質として、以下の7つの点を挙げています。

1 並外れて粘り強い
2 ルールの限界までプレーする
3 縁の下の力持ち的な役割を引き受ける
4 チーム全員とはっきりとコミュニケーションする
5 言葉ではなく行動でチームのモチベーションを上げる
6 強い信念を持ち、人と違うことを恐れない
7 自らの感情をコントロールできる

冷静だが熱い気持ちと固い信念を持ち、周囲からの信頼も厚い人物像が思い浮かぶのでは? そして、この優れたリーダーの資質は、スポーツだけでなくさまざまな組織にも当てはまるとのこと。それならばバンドにも当てはまるのでは? と考えました。

今年度までに軽音楽部に所属したバンドは多数ありますが、例えばコンテストで結果を残すバンドやLIVEで良いパフォーマンスができるバンドには、上記の7項目のほとんどが当てはまるリーダーがいました。そのようなリーダーたちは、ふだんの練習のときから他のメンバーに的確な指示を出し、しっかりと目標に向かって他のメンバーたちを引っ張っていました。そしてそのことが、良いパフォーマンス・良い結果につながったのです。

参考記事:「1200チームを分析:常勝軍団に不可欠なのは、名監督でもスター選手でもない」
https://www.businessinsider.jp/post-100727

追加事項:リーダーの重要性を書きましたが、優れた組織というのはリーダーだけが優れているのではないのですね。ぜひとも「フォロワ−シップ」という言葉を調べてください。リーダー以外のメンバーの重要性もわかると思います。

そんな、さまざまなバンドが出場する「卒業LIVE」が以下のように行われます。年度末のお忙しいところだとは思いますが、ぜひとも皆様お誘いあわせのうえ、ご来場いただければありがたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

軽音楽部 卒業LIVE
日時:2018年3月28日(水)
場所:下北沢MOSAiC (前回と同じ場所になります) http://mu-seum.co.jp/access.html
世田谷区北沢2-2-14モアイ茶沢 TEL: 03-5787-4559

開演時間・チケット・パンフレットなどの詳細については、追ってお伝えいたします。

写真は、前回の卒業LIVEより。

2018-01-19

中学を卒業するにあたり一つの節目となる日本学園オリジナルプログラム、創発学の研究論文発表が1月11日と12日の2日間にわたり行われました。この研究論文の副題は「15年後の自分」というものです。

さて、生徒たちに「15年後の自分が何をして生きているか?」また、「どんな職業を選択しているか?」を今の自分を踏まえ創造させていくわけですが、内心担任は酷な指導を強いているな…と思っていたわけです。というのも、自分の中学生の頃を思い出してみても、その当時、具体的に将来の生き方、仕事について今の彼らのように考えさせられることはなかったし、そんな私が彼らに「でも考えてみよう」っていうのはなんだか複雑な気持ちでした。

唐突ですが、区立の中学に通っていた担任は、当時の自身を思い出してみました。確か卒業文集の中で「将来、絵を描いていたい」と書いていたな…ということを思い出しました。そう、「言ってみると意外となんでも叶ってしまうもの」
自分の周りの人に自分のやりたいことを言ってみると意外と言ったことが現実になるものなのかもしれません。

だから今はあまり「自分の可能性」なんてものにとらわれないで考えさせてみようと始まった4月でした。

それから1年をかけて、彼らなりに資料集めや取材を行い自分の将来について考えました。

この1年間という期間が、考えを磨く時間となりました。初めに考えたプランがどんどん変わって行く生徒や「新しいプランが見つかったのでまた1から出直しです」という生徒もいました。その変貌もすべて生かし、最終的には最初に考えたプランに戻ってくる生徒など、やればやるほどさまざまなプランがでてきました。

ミュージシャンになりたいという夢を語り、実際に現在ミュージシャンとして活動をしている方に取材し、自身が作った曲を聴いてもらい講評をいただき、最終的に編曲したものを披露した生徒。
ビジネスマネージメントについてのさまざまな形態を勉強し、顧客の心理状況などにも着目し、成功したビジネスモデルをわかりやすくまとめて、それを元に、自分の自動車会社など数社の会社を設立し、収益を上げて65歳くらいまで将来設計した大人顔負けのプランを発表した生徒。
理想の司書の姿から理想の施設に発展し、将来の目標を理想の街づくり、都市計画をして、そこに自分の理想の図書館を作り司書として働くという壮大なテーマを発表した生徒。
新聞記者になりたいという構想から、自分で新聞を発行し、実際に書いた記事を新聞記者の父親に見てもらい講評をもらった生徒。
そして、自営業を営む家族の背中を見て、自分の好きな業界でどのようにすればお店を出し経営できるかということを、取材を通して改めて家族と会話し、自営業の利益だけを目的としない人と人の関係を大切にする商いの原点に気づいた生徒。

などなど、本当にここまで形にするのはどの生徒もさまざまな発見があったからできたことだと思います。気にしなければ目の前を通過してしまう事柄もアンテナを張り日々意識を高くして過ごしたことが、彼らを人として一段上に上げてくれたのだと思います。
担任として全員心の底から一人ひとり誇らしく思います。よく頑張ったね。

そして、そんな彼らの思考に刺激を与えて下さり、また応援してくださった取材先の方々、発表にまで立ち会っていただいた方もいらっしゃいました。担任として皆様に本当に深く感謝いたします。

今回、担任も生徒の取材に立ち会い皆様の職業に対する想い、仕事とは最終的には利益だけではない人と人の関係があって自らが生きることができる、という皆様の熱い思いを感じ職業人として改めて気持ちを引き締めるよい機会になりました。本当にありがとうございました。

日本学園の中学創発学は、こうして、指導する立場のわれわれも発見の多い教育内容で日々発展して行く教育プログラムです。この場をかりて、これから中学受験を考えている方もまだ説明会等ありますのでご参加いただければその一部でもお話できればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

2018-01-17

今年は明治維新から150年となります。
265年に及ぶ徳川幕府の政治が終わり、日本の近代化の幕開けとなった。
明治新政府は、日本の近代化めざして改革を始めた。これが明治維新なのです。

明治維新の前の長期に渡る江戸時代に平和国家の日本の完成がなされたのではないか。江戸時代には、理想的な社会があった。つまり、分権的で、平和で、支配層と被支配層の間にあまり格差のない社会がつくられていた。そこで、江戸時代の社会体制をみなおして、現在の日本を改革することもできるのではないか。平和な時代が続いたからこそ、心も豊かな日本の特徴ある文化が生まれ、育ったといえる。
この江戸時代に、読み書きそろばんができるレベルや教育のレベルが、各地にあり、明治維新の下地ができていた。

明治維新の近代化を推し進めた下級武士を中心とした「志士」(高い志のある人物)たちがいたからこそ、日本の近代化ができた。
この明治維新を支えた「志士」たちの人物としての「志高く生きよ」の姿勢があったことは、改めて学習する価値があるだろう。タイムスリップして、この世を見聞したい、肌で感じたい、激動の世の動きを知りたい。マスコミでも、今年は「明治維新から150年」の特別番組もあることだろう。

戦後はアメリカ流の大量生産・大量消費文化を受け入れ、世界の頂点にたつ経済的発展を成し遂げたのです。しかし、アメリカ流の大量消費文化、あるいは欧米的な、近代主義に限界が見えてきた今日、もう一度、明治以前の「ユニークな国、日本」に立ち返ってみる必要があるのではないでしょうか。

日本のユニークさは、何よりも「一度も異民族に侵略されたことがない」という平和な歴史が生んだものです。他の国とは異なり、日本はほぼ一貫して、内乱の時代はあっても、体外的な争いのない歴史を享受してきた。太平洋戦争の意味は、別の場で考えたい。それは、日本人の国民性というよりも、海に囲まれた島国だったという地理的な要因が大きいのではないでしょうか。

日本人として生まれてよかったと言えるように、日本のユニークさ、日本のよさを積極的に世界に発信し、世界をリードしていく国となることが、日本の使命となるだろう。

日本、日本人には、人と人との関係を重んじた組織、豊かさよりも心の満足にウエイトを置いてきた
生活態度、自然と共存する行き方、豊かな感性、平和主義、平等主義などなど、元々日本が持っていたものを、現在は再び取り戻すべき時、世界が抱える問題、エネルギー問題、環境問題、健康問題、食糧問題などに、日本が解決のリードをしていく時期にきているといえるのではないでしょうか。

日本を訪れる外国人が増え、日本人、日本文化への興味関心が高まっている中で、自国の文化を世界に向けて発信し、その理解を国際的に高めていくことが必要な時期に来たと思うのです。中国は、そのような拠点を海外に増やしているという。日本も海外に「日本文化センター」の設置、設立を進めていくべきだ。2年後の東京オリンピックが、世界への日本のアピールの場となるように、成功させることが第一だろう。「明治維新から150年」の時代にふさわしい年になってほしい。

2018-01-15

先月、高校2年生は4泊5日の日程で沖縄へ行ってきました。例年以上に「修学」ということを前面に出した内容となっており、しっかり頑張れるかな?と正直少し不安もありました。しかし、無事に終了し今振り返ってみると、想像以上の頑張りを見せ、普段の学校生活では見ることのできない底力を見せつけられたような気がしています。

今回特徴的だったのは「がちゆん」というプログラムを取り入れたことです。「がちゆん」とは「がち」で「ゆんたく」をするという意味の造語です。「ゆんたく」とは沖縄の言葉でおしゃべりという意味。本気で話し合う!といったところでしょうか。

琉球大学の学生を中心としたスタッフとともに、最初の2日間を過ごしました。平和祈念資料館やひめゆり平和祈念資料館を一緒に見学をしたり、夕食後はホテルにきてもらい、沖縄戦や基地問題についてディスカッションをしました。まず驚いたのは資料館での見学の姿勢。さーっと一通り見て出てきてしまう高校生が多いなか、にちがく生は一つひとつじっくりと食い入るように見学していました。4回目の引率にしてはじめて「時間が足りないよ!」という声があがりました。

また、夕飯後のディスカッションでもまたまたビックリ!ハードな1日の最後でどうなるかと思いましたが、前のめりになり一生懸命意見を言う姿勢に正直驚きました。こんなにアクティブに取り組む姿勢に驚くと同時に、こういう取り組みをもっと普段の授業に取り組んでいかなければとも思いました。

プログラムの最後、辺野古を見学しながら代表の国仲さんからの熱いメッセージを受け取りました。しーんと静まり返るバスの中で、あふれ出てくる沖縄への思い。最後に「良いもやもやを東京にもって帰ってください」とおっしゃっていました。

さて、生徒たちはどんなもやもやを持って帰ってきてくれたでしょうか。5日間で学んだことを胸に、残りの学校生活を過ごしてもらえればと思います。そして、いろんなことを「がちゆん」しながら共に成長していけたらと思っています。