職員室

リレートーク

にちがくの教職員によるリレートーク
~学校生活、そして日常を語り繋ぎます~

2018-01-22

私が顧問をしております軽音楽部ですが、なんと同好会から部に昇格して今年度で10周年を迎えていたのですね。いえいえ、気づいていなかったなんてとんでもございません。お知らせするタイミングを見計らっていたわけで…

10年の間には、多くの部員が在籍し、多くのバンドが結成されました。残念ながら、途中で解散してしまうバンドもありましたが、メンバーの増減は多少あったにしても、卒業まで続いたバンドもあり、なかには東京都軽音楽連盟のコンテストでも勝ち進むバンドもありました。では、うまくいくバンドとそうでないバンドの差は何でしょうか?もちろんさまざまな理由はあると思いますが、バンドのリーダーにも関係があるのではと思います。

先日読んだ記事の中で、ウォール・ストリート・ジャーナルの編集者、サム・ウォーカー氏の著書『The Captain Class』が紹介されていました。彼は成功を収めたプロスポーツチームの共通点を探るために、100年以上さかのぼって1200以上のチーム(!)を分析してきたそうです。そして彼が発見した共通点は、「優れたリーダー」でした。

よくスポーツの記事を見ると、強いチームには優れたプレーヤーがいるとか、名将と呼ばれる監督がいるとか書かれているように感じます。しかし、スーパースターばかりを集めたチームが必ず優勝し続けるかというとどうでしょう。また、優勝請負人と呼ばれる監督が、どのチームでも上手く行くかと考えると、必ずしもそうではないですね。

そして、ウォーカー氏は優れたリーダーの資質として、以下の7つの点を挙げています。

1 並外れて粘り強い
2 ルールの限界までプレーする
3 縁の下の力持ち的な役割を引き受ける
4 チーム全員とはっきりとコミュニケーションする
5 言葉ではなく行動でチームのモチベーションを上げる
6 強い信念を持ち、人と違うことを恐れない
7 自らの感情をコントロールできる

冷静だが熱い気持ちと固い信念を持ち、周囲からの信頼も厚い人物像が思い浮かぶのでは? そして、この優れたリーダーの資質は、スポーツだけでなくさまざまな組織にも当てはまるとのこと。それならばバンドにも当てはまるのでは? と考えました。

今年度までに軽音楽部に所属したバンドは多数ありますが、例えばコンテストで結果を残すバンドやLIVEで良いパフォーマンスができるバンドには、上記の7項目のほとんどが当てはまるリーダーがいました。そのようなリーダーたちは、ふだんの練習のときから他のメンバーに的確な指示を出し、しっかりと目標に向かって他のメンバーたちを引っ張っていました。そしてそのことが、良いパフォーマンス・良い結果につながったのです。

参考記事:「1200チームを分析:常勝軍団に不可欠なのは、名監督でもスター選手でもない」
https://www.businessinsider.jp/post-100727

追加事項:リーダーの重要性を書きましたが、優れた組織というのはリーダーだけが優れているのではないのですね。ぜひとも「フォロワ−シップ」という言葉を調べてください。リーダー以外のメンバーの重要性もわかると思います。

そんな、さまざまなバンドが出場する「卒業LIVE」が以下のように行われます。年度末のお忙しいところだとは思いますが、ぜひとも皆様お誘いあわせのうえ、ご来場いただければありがたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

軽音楽部 卒業LIVE
日時:2018年3月28日(水)
場所:下北沢MOSAiC (前回と同じ場所になります) http://mu-seum.co.jp/access.html
世田谷区北沢2−2−14モアイ茶沢 TEL: 03-5787-4559

開演時間・チケット・パンフレットなどの詳細については、追ってお伝えいたします。

写真は、前回の卒業LIVEより。

2018-01-19

日本学園の創発学で、中学を卒業するにあたり一つの節目となる研究論文発表が1月11日と12日の2日間にわたり行われました。この研究論文の副題は「15年後の自分」というものです。

さて、生徒たちに「15年後の自分が何をして生きているか?」また、「どんな職業を選択しているか?」を今の自分を踏まえ創造させていくわけですが、内心担任は酷な指導を強いているな…と思っていたわけです。というのも、自分の中学生の頃を思い出してみても、その当時、具体的に将来の生き方、仕事について今の彼らのように考えさせられることはなかったし、そんな私が彼らに「でも考えてみよう」っていうのはなんだか複雑な気持ちでした。

しかし、区立の中学に通っていた担任は、当時の自身を思い出してみると確か卒業文集の中で、「将来、絵を描いていたい」って書いていたな…ということを思い出しました。そう、「言ってみると意外となんでも叶ってしまうもの」
自分の周りの人に自分のやりたいことを言ってみると意外と言ったことが現実になるものなのかもしれません。
だから今はあまり「自分の可能性」なんてものにとらわれないで考えさせてみようと始まった4月でしたね。

それから1年をかけて、彼らなりに資料集めや取材を行い自分の将来について考えました。

この1年間という期間が、考えを磨く時間となりました。初めに考えたプランがどんどん変わって行く生徒や、「新しいプランが見つかったのでまた1から出直しです」という生徒もいました。その変貌もすべて生かし、最終的には最初に考えたプランに戻ってくる生徒など、やればやるほどさまざまなプランがでてきました。

ミュージシャンになりたいという夢を語り、実際に現在ミュージシャンとして活動をしている方に取材し、自身が作った曲を聴いてもらい講評をいただき、最終的に編曲したものを披露した生徒。
ビジネスマネージメントについてのさまざまな形態を勉強し、顧客の心理状況などにも着目し、成功したビジネスモデルをわかりやすくまとめて、それを元に、将来自分の自動車会社など数社の会社を設立し、収益を上げて65歳くらいまでの将察した大人顔負けのプランを発表した生徒。
理想の司書の姿から理想の施設に発展し、将来の目標を理想の街づくり、都市計画をして、そこに自分の理想の図書館を作り司書として働くという壮大なテーマを発表した生徒。
新聞記者になりたいという構想から、自分で新聞を発行し、実際に書いた記事を新聞記者の父親に見てもらい講評をもらった生徒。
そして、自営業を営む家族の背中を見て、自分の好きな業界でどのようにすればお店を出し経営できるかということを、取材を通して改めて家族と会話し、自営業の利益だけを目的としない人と人の関係を大切にする商いの原点に気づいた生徒。

などなど、本当にここまで形にするのはどの生徒もさまざまな発見があったからできたことだと思います。気にしなければ目の前を通過してしまう事柄もアンテナを張り日々意識を高くして過ごしたことが、君たちを人として一段上に上げてくれたのだと思います。担任として全員心の底から一人ひとり誇らしく思います。よく頑張ったね。

そして、そんな彼らの思考に刺激を与えて下さり、また応援してくださった取材先の方々、発表にまで立ち会っていただいた方もいらっしゃいました。担任として皆様に本当に深く感謝いたします。

今回、担任も生徒の取材に立ち会い皆様の職業に対する想い、仕事とは最終的には利益だけではない人と人の関係があって自らが生きることができる、という皆様の熱い思いを感じ職業人として改めて気持ちを引き締めるよい機会になりました。本当にありがとうございました。

日本学園の中学創発学は、こうして、指導する立場のわれわれも発見の多い教育内容で日々発展して行く教育プログラムです。この場をかりて、これから中学受験を考えている方もまだ説明会等ありますのでご参加いただければその一部でもお話できればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

2018-01-17

今年は明治維新から150年となります。
265年に及ぶ徳川幕府の政治が終わり、日本の近代化の幕開けとなった。
明治新政府は、日本の近代化めざして改革を始めた。これが明治維新なのです。

明治維新の前の長期に渡る江戸時代に平和国家の日本の完成がなされたのではないか。江戸時代には、理想的な社会があった。つまり、分権的で、平和で、支配層と被支配層の間にあまり格差のない社会がつくられていた。そこで、江戸時代の社会体制をみなおして、現在の日本を改革することもできるのではないか。平和な時代が続いたからこそ、心も豊かな日本の特徴ある文化が生まれ、育ったといえる。
この江戸時代に、読み書きそろばんができるレベルや教育のレベルが、各地にあり、明治維新の下地ができていた。

明治維新の近代化を推し進めた下級武士を中心とした「志士」(高い志のある人物)たちがいたからこそ、日本の近代化ができた。
この明治維新を支えた「志士」たちの人物としての「志高く生きよ」の姿勢があったことは、改めて学習する価値があるだろう。タイムスリップして、この世を見聞したい、肌で感じたい、激動の世の動きを知りたい。マスコミでも、今年は「明治維新から150年」の特別番組もあることだろう。

戦後はアメリカ流の大量生産・大量消費文化を受け入れ、世界の頂点にたつ経済的発展を成し遂げたのです。しかし、アメリカ流の大量消費文化、あるいは欧米的な、近代主義に限界が見えてきた今日、もう一度、明治以前の「ユニークな国、日本」に立ち返ってみる必要があるのではないでしょうか。

日本のユニークさは、何よりも「一度も異民族に侵略されたことがない」という平和な歴史が生んだものです。他の国とは異なり、日本はほぼ一貫して、内乱の時代はあっても、体外的な争いのない歴史を享受してきた。太平洋戦争の意味は、別の場で考えたい。それは、日本人の国民性というよりも、海に囲まれた島国だったという地理的な要因が大きいのではないでしょうか。

日本人として生まれてよかったと言えるように、日本のユニークさ、日本のよさを積極的に世界に発信し、世界をリードしていく国となることが、日本の使命となるだろう。

日本、日本人には、人と人との関係を重んじた組織、豊かさよりも心の満足にウエイトを置いてきた
生活態度、自然と共存する行き方、豊かな感性、平和主義、平等主義などなど、元々日本が持っていたものを、現在は再び取り戻すべき時、世界が抱える問題、エネルギー問題、環境問題、健康問題、食糧問題などに、日本が解決のリードをしていく時期にきているといえるのではないでしょうか。

日本を訪れる外国人が増え、日本人、日本文化への興味関心が高まっている中で、自国の文化を世界に向けて発信し、その理解を国際的に高めていくことが必要な時期に来たと思うのです。中国は、そのような拠点を海外に増やしているという。日本も海外に「日本文化センター」の設置、設立を進めていくべきだ。2年後の東京オリンピックが、世界への日本のアピールの場となるように、成功させることが第一だろう。「明治維新から150年」の時代にふさわしい年になってほしい。

2018-01-15

先月、高校2年生は4泊5日の日程で沖縄へ行ってきました。例年以上に「修学」ということを前面に出した内容となっており、しっかり頑張れるかな?と正直少し不安もありました。しかし、無事に終了し今振り返ってみると、想像以上の頑張りを見せ、普段の学校生活では見ることのできない底力を見せつけられたような気がしています。

今回特徴的だったのは「がちゆん」というプログラムを取り入れたことです。「がちゆん」とは「がち」で「ゆんたく」をするという意味の造語です。「ゆんたく」とは沖縄の言葉でおしゃべりという意味。本気で話し合う!といったところでしょうか。

琉球大学の学生を中心としたスタッフとともに、最初の2日間を過ごしました。平和祈念資料館やひめゆり平和祈念資料館を一緒に見学をしたり、夕食後はホテルにきてもらい、沖縄戦や基地問題についてディスカッションをしました。まず驚いたのは資料館での見学の姿勢。さーっと一通り見て出てきてしまう高校生が多いなか、にちがく生は一つひとつじっくりと食い入るように見学していました。4回目の引率にしてはじめて「時間が足りないよ!」という声があがりました。

また、夕飯後のディスカッションでもまたまたビックリ!ハードな1日の最後でどうなるかと思いましたが、前のめりになり一生懸命意見を言う姿勢に正直驚きました。こんなにアクティブに取り組む姿勢に驚くと同時に、こういう取り組みをもっと普段の授業に取り組んでいかなければとも思いました。

プログラムの最後、辺野古を見学しながら代表の国仲さんからの熱いメッセージを受け取りました。しーんと静まり返るバスの中で、あふれ出てくる沖縄への思い。最後に「良いもやもやを東京にもって帰ってください」とおっしゃっていました。

さて、生徒たちはどんなもやもやを持って帰ってきてくれたでしょうか。5日間で学んだことを胸に、残りの学校生活を過ごしてもらえればと思います。そして、いろんなことを「がちゆん」しながら共に成長していけたらと思っています。

2018-01-12

寒さが続きますね。まぁ、冬なので当たり前のことなのですが、それにしても寒い!
朝晩の寒さときたら、もうコタツから出たくない!!……と思っちゃう程です。ただ、個人としては、冬の夜は好きですね。空気が澄んでいて、晴れの日なんかは星空が綺麗じゃないですか。理由は普通ですが他の四季の夜と比べたら1番好きです(寒いけど笑)

それに、イルミネーションが良いですよね。私のおススメは、東京ミッドタウン。こちらは六本木にありまして、ここのイルミネーションが綺麗で雰囲気もまた落ち着いていて凄く良いですよ!人もパラパラ程度ですから(クリスマス期間は多い)ゆっくりできるので是非足を運んでみてください。

さてさて、新しい年がはじまりました。毎年目標として思うことは、色々な人と出会い、色々なことを経験し、たくさんのことを学ぶ。そういった色々な「御縁」に感謝すること。自分にとって小さいことでも大きいことでも、どれも御縁の一つ。目に見えないものですが、繋がった縁は今後も大切にしていきたいです。
今年はどんな年になるかわかりませんが、実のある年にしたいなと思います。

今年もよろしくお願いします。

2018-01-09

一年の始まりです。年のはじめには「この一年、どのように過ごしますか」と抱負を聞かれることもあるでしょう。多くの人は、ちょっと考えて「今年は、挑戦する年にします」とか「初心を忘れずに基本に立ち返って頑張ります」と、その時に思ったこと、考えたことを答えるのではないでしょうか。こうやって質問をされなくても節目を迎えると、誰しもこの節目にあたって何かしたいと思うでしょう。

中学1年の皆さんは、今年はこれをしたい、あれをしようと「志」を立てる、「目標」を持つで良いでしょう。今年は自分の立てた「志」、「目標」をしっかりとやり遂げられるようにしてください。

さて、中2から高校生の皆さんは、「志」や「目標」を立てる前に、少しだけ立ち止り、昨年を振り返ってみてください。昨年の1月にどのような「志」を立てたのでしょうか。何を「目標」にしたのでしょうか。そして、その志や目標を達成できたでしょうか。あるいは目標に向かって1歩でも2歩でも近づけたでしょうか。

夢を持つこと、これをやりたいと思うことはとても素晴らしいことです。けれども、ただ思うだけでは夢は夢で終わってしまいます。その夢を実現させるために何をするのか、しっかりと考え実行することが大事になります。そして、節目の時に、どこまで実行できたのかを確認することが必要です。今年は、昨年までのことを振り返り、それから志や目標を決めてみてください。

また、みなさんの時期はグンと背が伸びて来ます。背が高くなれば、今まで見ていた世界と違う世界が見えてくるはずです。遠くのものもよく見えてきます。それと同じように、目には見えませんが心の背も高く伸びてきます。自分の内面の成長を自分で確認することも大事になります。心が成長すれば、背が伸びた時に、より遠くが見えるのと同じように物事の本質が見えるようになり、深く考えることができるようになっています。より深く考えるという習慣も身に付けるようにしてみましょう。
節目の時に、ただ「身体が成長した」だけでなく、自分の「心が成長している」ことも意識してください。

2017-12-26

私は入学式でみなさんに
『何もかも新しい高校生活がスタートしました。入学式の今日、この3年間の苦楽を共にする仲間と今顔を合わせたのです。きっと、この仲間たちは一生の宝物になることでしょう。相手の思いを尊重し、みんなが居心地のよい充実した学園生活をスタートさせて下さい』
と伝えました。さて、4月から今日までを振り返ってみて下さい。相手を思いやり、自分とは違う他者を尊重できましたか?満足できる学園生活を送ってこられましたか?

普段の生活また、体育祭や学園祭などの行事を通して他者と協調する力が養われたはずです。定期試験では10科目あるいは12科目もの試験を受けることで脳が鍛えられているはずです。部活動を続けていることによって忍耐強さを身につけ身体的にも鍛えられたはずです。君たちは、この日本学園で間違いなく成長しています。自分に自信をもって下さい。

残念ながら、この4月からの学園生活に満足できていない人がいたとしたら、暦では1年が終了する今こそ自分を変える絶好のチャンスです。他人がどうにかしてくれるものではありません。自分の手で、自分の努力によって幸せを掴みとるのです!!来年も全力でがんばりましょう!では、良いお年を。

2017-12-22

デジタル化の波は地理の世界にも及び、地理情報システムはすっかり私たちの生活に浸透しています。初めてグーグルアースを見たときには大変感動して、何時間も世界のあちこちを見てまわったものですが、いまや珍しくもなんともなくなりました。ストリートビューなる機能で、その場所に降り立つこともできますし、地図にしても、地形を立体的に表現したり、鳥瞰図にしてみたり、色分けしたりと、チョロチョロっとパソコンを操作するだけで様々な情報が手に入ります。とても便利で楽しく、これらをいじっていると時が経つのを忘れてしまいます。初めて行くところではGPS機能が役立ちます。今自分がいるところと、行くべき道筋まで親切に教えてくれます。カーナビゲーション搭載の車なんて当たり前でしょう。これらの地理情報システムは私もよく使いますし、これからの地理教育でも、これらのデジタル教材を使ったアクティブラーニングが当たり前になってくるのかな、と思います。

が、アクティブラーニングの本質は、そこではない!と言いたいと思います。GPS機能は、私たちが地図を読んで周りの景色を見て、そして自分が今どこにいるのか、どの方向に向かっているのか、道が正しいのか間違っているのか等々を、深く考えなくてもちゃんと正しいところに導いてくれます。これって、こうした地理的感性や考察力を鈍らせることになりはしないか?と思ってしまうのです。

昔の人たちは、太陽や北極星の位置、植生などから方角を割り出して旅をしたといいます。私たちも、冬山登山などでは、地図だけでなく、「いかに山を見るか」が大事だということは先輩たちから教わり、後進に伝えていきました。最近は、高校生のみならず大学生も、山のことをインターネットで検索しておしまい、ということがよくあります。ネット上で写真もすぐに見られるし、実際に行った人のブログから、その山のルートがどんな様子かも分かります。そしてそれらを見ることで調べた気になってしまうのです。現場でも、目の前にある実際の山ではなく、地図ばかり見てトンチンカンな判断をしてしまう場面があります。そのたびに、「事前に地形図をしっかり見て、地形をちゃんと想像して、要注意箇所をイメージしとけ。現場では山をしっかり見て、山が示してくれる手がかりに気づけよ。そのために自分の感性を鋭くしておかなきゃ」と説教が始まるのです。

便利になればなるほど、調べたい事柄がたやすく手に入るがために、それに頼って深く考えずにその情報を鵜呑みにしたり、分かった気になったりということがないでしょうか。なんだか、便利になればなるほど、受身になっちゃうんじゃないの!?なんて、最近のデジタル教材、アクティブラーニング推進の波の中で思ったりします。デジタルデバイスを使おうと使うまいと、人間の持つ想像力、そして五感をフル活用して学習することがアクティブラーニングでしょう。であるならば普段から想像力を膨らませる学習活動、そしてできる限り実際のものを見ること、現場に行ってその空気感を感じること、これがとても重要なことだと考えます。

「歩く、見る、考える」
大学時代、恩師から教わった地理学研究のモットーです。
現代の便利なツールをどう活用し、五感を活用する学習につなげていくか、「実際にそこに行ってこの目で見てみたい!」と思える地理学習ができるか、日々思案しているところです。

2017-12-15

12/11(月)沖縄修学旅行事前学習として、フリージャーナリスト烏賀陽弘道さんによる講演を行いました。


12/11(月)に、フリージャーナリストの烏賀陽弘道(うがやひろみち)氏をお迎えして、高校2年生を相手に、沖縄修学旅行の事前講演をしていただきました。
烏賀陽氏は、京都出身、京都大学を卒業後、朝日新聞社に勤務、報道記者として勤めながら、コロンビア大学に自費留学、軍事・安全保障論で修士号を取得、その後朝日新聞を退社、フリーの報道記者・写真家として活躍されている方で、いくつもの著作があります。
近著としては、『「Jポップ」は死んだ』『フェイクニュースの見分け方』があり、自分は2冊とも拝読しましたが、それぞれ、現場を大切にし、「事実」とは何であるかについて冷徹に考える、気骨あるジャーリストでしか書けないような内容になっています。また、福島第一原発事故を緻密に取材した『福島第一原発メルトダウンまでの50年』は、あの原発事故を取材・レポートした著作物の中では出色のものだと思います。興味をもった方はぜひ一読をおすすめします。
沖縄戦と基地問題をめぐるお話をしていただくのみならず、生徒たちに本当のジャーナリストや知識人とはどういう人物なのかということも感じてもらいたく、烏賀陽さんに講演を依頼することにいたしました。そして、快くお引き受けいただきました。

さて、講演の内容ですが、沖縄戦の内実から、その間米軍基地化される過程と、基地がなぜ70年も経つのにそのままあり続けているのかについて、ジャーナリストである烏賀陽さんならではの切り口で、学校の授業やマスメディアでは絶対に聴けない話が満載の、大変「値打ち」のある講義でした。映像やデータを駆使して分かりやすく、途中壇上によじ登り、スクリーンににじり寄って説明する烏賀陽さんの熱意に、生徒も熱心に聴き入っていました。

以下に、今回の講演の生徒の感想をいくつか載せます。

今回この講演を聴いてニュースで報道されている事よりもさらに深いところまで聞くことで知らなかったことや時代背景を知ることができたので、とても有意義なものでした。
歴史に残るほど酷かったと言われている沖縄の戦争の実態を知って、自分の中に恐怖や驚きがあった。さらに民間人をまるで物のように扱って戦争に利用していたことを知ったので、戦争の残酷さなどを知ることができたと思う。
そして、占拠した地域に勝手に基地などの軍事施設を作り上げ、それは今なお人々を苦しめているということは改めて問題と感じた。沖縄という土地たけでなく、日本という地域がいわば”ハブ”的な役割をしていることも知り、アメリカが基地を手放さない理由も知った。そしてどのようにして基地や経済が成り立っているのかや、基地の土地で生計を立てている人がいるこという、基地があることによって助けられている人々がいるということも改めて知ることができたと思う。(N)

私は沖縄の基地問題についての講演を聴いて、この講演を聴く前は沖縄の基地問題はオスプレイや米兵による沖縄県民が被害にあうような犯罪、行動ぐらいだろうと思っていましたが、講演を聞いて、自分の予想もしなかったことが話に出てきて驚きました。特にアメリカの米軍基地が日本国内にある割合のグラフで沖縄の約3/4を占めていて、また沖縄本島の10%を占めていると聞いて、アメリカの米軍基地の大きさを甘く見ていました。私は沖縄の数多くの問題を軽視していたので、これから沖縄の米軍基地が絡んだ問題を深く考えるようにしようと思いました。(O)

当時の日本の背景を知ってより沖縄に関心が出た。また戦争の被害だけでなく、第二次世界大戦における政府の立場も語られて、民間人の立場のみでしか語られなかった戦争がよりわかりやすく、客観的な目線で沖縄戦を見られるようになれたと思います。
本当の意味の沖縄戦を知り、伝えていきたいと思いました。(T)

今回の修学旅行に向けて、学年では以下の事前学習を進めてきました。
1.NHKスペシャル「沖縄戦 全記録」を観て、意見感想を書く。
2.沖縄基地をめぐる最近の事件・事故に関する新聞記事を読んで、意見感想を書く。
3.沖縄の自然や、政治経済、方言、地理・信仰、食文化について、各クラスの旅行委員がまとめ、学年の生徒に対してプレゼンテーションを行う。
4.今回の烏賀陽氏による事前講演

沖縄修学旅行に際し、ここまで徹底した事前学習ができたことは、日本中のどこの学校にもないと自負しております。

さて、12/18、来週の月曜からいよいよ現地へ向かいます。生徒諸君は事前学習を活かして、現地でしか感じられないことを感じ、さらに沖縄について深く考えられると思います。

なお、修学旅行の様子は、このHPの「にちがく行事ブログ」にアップしていきますので、ぜひとも御覧いただけたらと思います。

2017-12-11

日本学園柔道部創部120周年記念式典ならびに万田清文先生ご勇退記念式典(11/26)を終えて

お陰様をもちまして、日本学園柔道部は120周年を迎えることができました。

また、万田先生のご勇退記念の式典も開催することができました。万田先生の日本学園へのご奉職にも敬意を表したいと思います。さらに、この式典を開催するにあたり、皆様のご尽力にこの場をお借りし、感謝申し上げます。ありがとうございました。

創部から120年、110周年式典から10年間、万田先生の41年間に対する多くの方々の気持ちのこもった式典でした。閉会後にもOBの方から熱いお言葉をいただき、とても感慨深いものがありました。お陰様をもちまして、日本学園柔道部は120周年を迎え、新たに121年目に突入いたします。今まで諸先輩方が築きあげてこられた伝統に新しい歴史を積み上げて行きたいと存じます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
そして、万田先生41年間ありがとうございました。

今後、万田先生には、日本学園柔道部師範兼総監督として我々のご指導をしていただきます。
今後とも柔道部をよろしくお願いいたします。

柔道部部長 手塚 貢夫