今朝、明大前駅から学園に向かう途中で、前を行く中2のT君をつかまえました。
「T! (夏休み校外学習の)漁業体験で船酔いしなかったかい?」
T君、ニコニコとして、
「えぇ、僕は普段からふらふらしてますから、大丈夫でした」
当方、思わず噴き出して、
「ふーん、そうか。船がゆらゆらしていて、君がふらふらだったら、ちょうどうまい具合に中和して、姿勢が真っ直ぐになるということかなぁ〜」
T君、苦笑いしていましたが、これは会話のしゃれで、もちろんT君は日常の行動はちゃんとしています。ふらついてはいません。
「それで魚は何が採れたの?」
「スズキジュニア(セイゴのことらしい)と、エイ、ふぐも・・」
「ふぐは冬のものだが、とらふぐかなぁ〜」
学園の中学2年生は8月下旬に2泊3日で東北に校外学習に出かけ、金色堂や中尊寺、それから宮沢賢治や松尾芭蕉の足跡も辿ったのですが、2日目に東松島で船に乗って漁業体験をしました。これは中学入学時のオリエンテーション合宿における林業体験、中1夏休み中の農泊体験に続く第3弾です。自然を相手にする営みを自分の五感を全開して感じ取るところに意味があります。
「校長先生、船から水平線を見て、地球は本当に丸いのだな、と実感しました」
「そうか、そういうことを身体で感じることが大事だよね」
あとは「寒さより、暑さが苦手」などと、まるで中高年同士のような会話をしながら、校門まで歩きました。それにしても、この猛暑はいつまで続くのでしょうか!
日本学園の1号館(本館)は昭和10年代に建てられたもので、国の有形文化財になっています。当時としては耐震性にも優れた造りになっていましたが、今の建築基準法の要求する高いレベルからはやはり問題なしとは言えませんでした。これが校長就任以来の私の大きな悩みでしたが、今年の夏休みに本格的な耐震工事を行いました。
私が工事を請け負っていただいた清水建設に特にお願いしたのは「工事が遅れて、2学期の授業に支障がでることだけは避けてください」ということでした。工事期間中に台風が来なかったのは幸いでしたが、なにしろこの猛暑です。工事にかかわった方々は熱中症対策などで大変な思いをなされたと聞きました。頭が下がります。
夏休み最終日の今日、さきほど、工事がほぼ終了した1号館の中を見て回りました。すばらしい出来上がりになっていました。廊下側の柱を補強し、外壁部分には構造強化の鉄製フレームをはめこみました(コンクリートで固めてありますので、外見上はちょっとわかりません)。教室の床も作り直しました。明日の始業式に登校してくる生徒諸君は、1号館の中が明るく変わっているのに、おそらくびっくりするのではないでしょうか。
空調設備も入れ替えました。ただ大規模な本体工事を終えたあとの設置作業になるので、当初は試運転・調整を経て実際に使えるのは9月10日過ぎとのことでした。なにしろ、今年の異常な暑さです。日中の気温がなかなか30度以下に下がってくれません。空調なしで授業をやるのは辛いな〜と私も正直、頭を抱え込みました。事務長の和田さんが、清水建設に強くお願いして、なんとか9月6日(来週の月曜日)には空調を使えるようにするとの約束をいただきました。これが精一杯の努力とのことでした。
1号館における今週の授業をどうするか。先生方を相談して、1号館を利用している高校生のクラスについては、2〜3日の午後の授業をカットすることにしました。暑さにめげない生徒諸君とは思いますが、私としては、空調の効かない部屋に6時間も居させるのはやはり酷であるという判断です。詳しくは明日のホームルームで担任から詳しく説明があります。保護者の方にもご理解をお願いしたいと思います。但し2号館利用の高校生や、3号館を利用している中学生諸君には、通常通り、ばっちり午後も勉強してもらいます。
今、私の目の前の応接セットで中1のH君とS君が夏休みの宿題を片付けています。彼らは、校長室前の図書館で勉強しようと思って登校したのですが、あいにく図書館が最後の夏休みだったので、途方にくれていました。それじゃ、私の部屋で勉強しなさいと言って、場所を提供しました。
「この部屋は涼しくて、勉強がはかどります」
と言ってくれました。逆に言えば、空調が効かないと、能率は下がるということかな〜??

今日、学校に来てすぐグランドに行きました。サッカー部員が練習中です。私に気づいて、監督の石塚先生が歩み寄って来ました。笑顔です。無理もありません。
「石塚先生もびっくりの大勝利だったな」
「えぇ〜まあ。狙ってはいましたけどね」
一週間前の20日のことです。同じようにサッカー部が練習中のグランドに顔を出しました(暑かった!)。石塚先生に訊きました。
「次年度、(Tリーグ)一部に昇格の可能性は?」
「まず24日の試合で6点以上の差をつけて勝利してBブロック2位になる。次にAブロックの2位チームとの対決に勝って、二部全体で3位になることです」
説明しますと、今年、日本学園チームはTリーグ二部のBブロック(8チーム所属)で戦っています。ここまでで、総当たり戦7試合のうち6試合を消化して、3勝2敗1分。上位3チームの大混戦となっていました。
順位の計算方式は勝ち点→得失点差→総得点などと複雑で、素人の私が数行で説明するのは無理なので省略しますが、二部全体の上位3チームが次年度一部に昇格できることになっています(逆に一部の下位3チームが二部に降格)。とにかく日本学園が一部昇格の夢をつなぐには、その第一関門として24日のブロック最終戦で大勝することが必須条件だったのです。
「野球の試合じゃあるまいし、その点差で勝つのはまあ無理だな。去年初めてTリーグに参入して、いきなり三部優勝して今年は二部昇格。そこも1年で通過して来年一部昇格というのは、出来過ぎになるよ。焦らなくても、一部入りは再来年ぐらいでいいよ」
石塚先生は「そうですね」とも「断固条件をクリアして見せます」とも言いませんでしたが、私は正直、6点差をつけての勝利は象に針の穴をくぐらせるほどに至難の業であろうから、学園チームの次年度一部昇格の可能性は事実上消えたと考えていました。
24日の試合はナイターで戦われました。夜の8時半過ぎ、学園の同期生である宮原梅窓会副会長から私の自宅に電話がありました。
「サッカーの応援に行ったんだよ。後半に日本学園がボカボカ点を入れてさ、8対2で・・・凄かったよ!」
「えぇ! 本当?」
日本学園応援席の大興奮ぶりが目に浮かび、私も「熱中症警戒」などと及び腰にならないで、応援に行けば良かったと反省しました。学園の選手諸君も石塚監督の檄に答えて随分奮起してくれたものです。
本当は、この先の説明も必要なのですが、煩雑になるので省略します。とにかく、学園チームは神がかり的な大勝を納めて、一部昇格への道を切り開きました。一部リーグは東京の最強12チームで構成されており、プロサッカーで言えばJ1ということになるのではないでしょうか。
サッカー部員諸君! この勢いでAブロック2位との対決を制し、次年度の一部昇格を果たしてください。君たちの背中には校長先生だけでなく、神様もついています!!
自転車部員4人(高2生3名、中3生1名)が、伴走車を運転する顧問の土居先生とともに、<近畿回遊1000キロ走破>に向けて学園を出発したのは11日の未明です。なにしろこの異常な暑さとなった今年です。ほぼ連日、35度を超える猛暑で、熱中症で倒れる人が全国で続出しています。容赦なく肌を焼く太陽光線をもろに頭から受けて、毎日10時間前後をひたすらペダルを踏んで1日平均100キロ超を走り続けるのですから、生半可の体力と精神力では完走できるはずもありません。
1000キロ走破は自転車部の夏の恒例行事ですが、部員がことし挑戦したのは静岡県浜松市から三重県伊勢市に出て、そこから奈良、大阪を回って琵琶湖に到達。そして岐阜県羽島市から静岡市を経て山梨県の西湖。最終日は相模湖に出て学園に戻ると言うコースです。全長1300キロに及ぶのではないでしょうか。
彼らの日々の行動記録は、このHPの<にちがく行事ブログ>に土居先生が毎日リポートしてくれましたから、ご覧になった方も多いと思います。私も、午前、午後、そして就寝前と日に3回はブログを覗いては、部員諸君が無事に走っていることを確認してホッとする11日間でした。そして「この若さにはとてもかなわないな」と感嘆もしていました。私なんか、1日外出すると、次の日は自宅で体力を回復させたい気分のこの夏でしたから・・・。
そして、つい先ほど、見事に日焼けした姿で4人が学園の正門にゴールインしました。ご家族の方が拍手で出迎えるのも毎年の光景です。私も4人としっかり握手をしました。
特記すべきは、やはり中3のK君でしょう。彼は中1のときに中部地方周回の1000キロ超を走り、中2になった昨年は東北地方を回る1200キロを完走しました。今度の近畿回遊を加算すると実に3500キロを中学3年間で走破したことになります。高校生なら驚くことはないのでしょうが、中学生ですから相当凄いと思います。
夏休み前ですが、校長室でK君が
「校長先生! 僕、高校3年までの6年間、毎年1000キロ走り抜いたら、なにかご褒美くれます?」
と訊いてきたので、
「そうなると凄い根性と言えるね。もちろん、ご褒美あげるよ」
と約束したことがあります。その時は、そう答えたのですが、冷静に考えたら、K君には高校2年生の夏まで1000キロ走破に挑戦してもらって、高校3年生になったら大学受験に挑戦の矛先を向けてもらうほうがいいのではないか、とも思い直しています。もちろん、その場合でもご褒美はあげるつもりです。K君、どうでしょうか?
私はテレビにかぶりつくタイプではありませんが、この夏休み中、おそらく20年ぶりぐらいになると思いますが、NHKの朝ドラを視ています。
理由は、目下放映中の「ゲゲゲの女房」に日本学園卒業生の若手俳優・斉藤工さん(28歳)が出演していることを知ったからです。斉藤さんの役どころは、ドラマ主人公の漫画家のアシスタント「小峰章」役です。インターネットで経歴を見たところ、斉藤さんは、モデル業を経て俳優生活に入り、映画、テレビ、舞台そして音楽へと活動分野を着実に広げているようです。来年のNHK大河ドラマで重要な役どころでの起用が決まっているところから見ても、役者として今後が有望視される才能なのでしょう。
私が、斉藤さんがNHK朝ドラに初出演していることを知ったのは、学園の同窓会によるインターネット通信「梅窓会ブログ」の7月27日付け記事によってです。そこで、その時までは視ていなかった「ゲゲゲの女房」に時間があればチャンネルを合わせるようになりました。最初は、画面を視ていて、どの登場人物が斉藤さんか分からなかったのですが、まもなく見分けがつくようになりました。長身でなかなか格好のよい俳優さんです。
近年、視聴率が低下気味だったNHK朝ドラらしいのですが、今回の「ゲゲゲの女房」は幸いに視聴率のトップを走っているようで、これがまた、我がことのように嬉しいというのは、身びいきの仕過ぎでしょうか? 残念なのは、斉藤さんの登場が毎回とはゆかないことです。話の展開からして「今日は斉藤さんの出番がないな」と判断すると、視聴を‘途中下車’してしまうこともあります(すみません)。
ともあれ、斉藤さんには大きな俳優さんに育って欲しい、と思います。どの分野であれ、学園の卒業生が活躍してくれるのは嬉しいものです。
夏休みも残り10日余。いま私が祈っていることは、この酷暑の中、11日間1000キロ走破(実際は1200キロを超えるらしい)に挑戦中の自転車部員4名が明日無事に学園にゴールインしてくれることです。そのゴールインを見届けたら、私の肩の荷はぐっとラクになるはずです。伴走車の土居先生、よろしくお願いします。
夏休みも佳境。生徒諸君は部活動を中心に充実した日々を過ごしていると思います。長野県や山梨県などに出かけたクラブ合宿も順調に日程を消化しており、校長先生はホッとしています。夏休みは、君たちにとっては解放感溢れる期間なのでしょうが、私にとっては、生徒諸君の顔が毎日確認できないだけに、一日一日が君たちの無事を祈る日々となります。
さて、せっかく盛り上がっている君たちの夏休みに‘水を入れる’ようで申し訳ないのですが、やはり<勉強をすること>も忘れないように。大学受験が迫っている高校3年生の諸君は当然頑張っているはずです。いまさら校長先生が君たちの意識を奮い立たせる必要はありません。
そして、それ以外の学年の諸君も、日課としての<勉強>がお留守になってはいけません。もし「自分は、夏休みに入って勉強がだらけてしまった」と感じる諸君がいるならば、校長先生の<怖い顔>を頭に浮かべて(数学の先生の顔でもよろしい? 今日、数学科の先生は全員学校に来ています。入試問題を検討する会議を行うとのことです)、今日から毎日机に向かう習慣を取り戻してください。夏休みの宿題をきちんと仕上げることは当然の義務です。加えて自分の好きな課題(興味のある分野)について徹底的に調べてみるとか、勉強の面でも一つ、この夏の達成感が得られるように頑張ってください。
夏休みが終わって、君たちが学園に戻ってきたとき、君たちの頭の働きが、一学期終了時点より後退しているようでは話になりません。そこから一歩も二歩も先に進んでいるようでなくては、せっかくの夏休みの意義が半減です。二学期が始まって、教科の先生から、「○○君! 君はこの夏休み中に力がついたな〜」と感心されたら最高です。夏休みは体力をつけると共に学力もアップさせるためにあるのです。
夏休みも折り返し点。連日の猛暑のせいもあって、生徒諸君がだらけてしまっては困るので、この辺で<気合い>を入れることにしました。校長先生だって、夏休みに入ってからも毎朝5時起床の習慣を持続して、学期中は実行の難しい2〜3時間の‘朝読書’をしています。いま読んでいるのは「ひまわり〜ユダヤ人にホロコーストは赦せるか」という本です。「ホロコースト」とは、第二次大戦中のドイツ・ナチス政権が強制収容所で600万人ユダヤ人を集団虐殺した事実を指します。読みながら同時並行で思索しなければならない重いテーマの本です。
最近は、小説類も含めて軽めの本が流行りのようですが、生徒諸君も時間が十分取れる夏休みには、物事をしっかり考えさせてくれる<本格的な書物>に挑戦してはどうでしょうか。脳髄にハンマーを打ち込まれるような読書体験を若いうちに持つことは必要です。そのための夏休みの時間はまだ十分あると思います。

65年前の8月6日、広島に原子爆弾が人類史上初めて実戦使用されました。その3日後の9日には長崎に投下されました。これを機に人類社会は<核の時代>を生きることになりました。<核の時代>は今日に至るまで続いており、私たちが未来のいつの時点で、そこから脱却できるのか、残念ながら、まだ展望は開けていません。
世界で圧倒的に核兵器を保有するのは米国とロシア(旧ソ連)です。この両超大国がいがみ合っていた時代、その保有する核爆弾・弾頭は合わせて5万発を超えていました。その破壊力は、通常の火薬に換算すると1万8千メガ(百万)・トンです。ちなみに、あの悲惨な結果をもたらした第二次世界大戦で使われた総火薬量は3メガ・トンですから、核兵器の破壊力は想像を絶するものがあります。
冷戦が終わって20年が過ぎたいまは、米ロの核兵器は合わせて1万発前後まで減っていると思います(最新情報を集めてないので、正確ではないかもしれませんが)。それでも地球全体を幾度も灰にしてしまう量には違いありません。
米ロだけが核兵器を持っているわけではありません。中国、英国、フランス、そしてインドとパキスタン。また公表はしていませんがイスラエルも核保有国になっていると見られています。そして北朝鮮とイランが核保有をめざしていると懸念されています。
核のボタンを押せる国が増えると、それだけ核管理が複雑となり、不安定性が高まります。核抑止理論の詳しい説明は止めますが、とにかく核兵器を使う事態は絶対に避けねばなりません。
万が一、核兵器を使用する戦争が起きたら、この地球はどうなるか。核攻撃を受けた都市、国が壊滅し、1千万単位、あるいは億の人々が死ぬだけではありません。1980年代にカール・セーガン博士が「核の冬」理論を提示して、世界に大きな衝撃を与えました。全面核戦争が起きると、核爆発の衝撃で大量のチリとススが大気中に巻き上げられて太陽光をさえぎる結果、地上を闇と寒気が支配し、人類生存に必要な環境が失われるという科学的推論です。
そこで生徒諸君に、核の問題を考えてもらうための本を何冊か紹介します。いずれも校長先生が読んだ本ですが、いま読んでも古くはありません。中学生には難しいかもしれませんが、高校生ならば理解可能と思います。いずれも図書室に置いておきます。
1)カール・セーガン「核の冬」
2)シドニー・レンズ「核兵器は世界をどう変えたか−核時代小史」
3)リチャード・ローズ「原子爆弾の誕生」上下
特にお勧めは「原子爆弾の誕生(The Making of The Atomic Bomb)」で、合わせて1400ページ近い大著ですが、核分裂の発見から広島への原爆投下までの経緯を膨大な資料と3千人を超える関係者へのインタビューを駆使して書き上げた一級のノンフィクションになっています。

今日、学校で高校1年A組担任の熊野先生に
「クラスの合宿、楽しかった?」
「とても・・・」
熊野クラスは21日から23日まで2泊3日の合宿を相模湖畔で行ったのです。目的はクラスの親睦と秋の学園祭に発表するクラス企画の映画撮影でした。直近のクラス通信には楽しかったらしい合宿の写真がてんこ盛りされており、熊野先生の文章も生徒諸君が猛暑の中でいかに撮影その他で頑張ったかを活写していました。
クラス単位の合宿は珍しいのですが、これから運動部を中心に各クラブの合宿が本格化します。行き先は長野県や山梨県が多いのですが、硬式野球部は新潟県三条市に4泊5日の練習合宿を張ります。
中には幾つもの部の顧問を掛け持ちしている先生もいて、こうなると合宿も東奔西走の状態になります。代表格は土居先生(音楽)でしょう。こうなります。
8月2日〜5日 吹奏楽部顧問として山梨県富士川口湖畔の民宿に合宿
8月10日〜21日 自転車部顧問として、部員の東京−青森間往復走破に車で伴走
8月29日〜31日 映画研究部の顧問として日本学園の教室に合宿
土居先生は合宿に入る前の7月中も、学校で吹奏楽部の指導をほぼ毎日やっていますから、結局いつ休むのでしょうね。届けによりますと、8月の後半にたった3日間の夏休みを取ることになっていますが、これで奥さんやお子さんに叱られないのかな????
いずれにしても合宿に出かける顧問の先生方や生徒諸君! 熱中症やその他の事故にはくれぐれも気をつけてください。私の携帯電話が夜中に鳴って、あわてて現地に赴かなくてもよいようにお願いします。校長先生は君たちとは違って、もう年齢なのですから・・・。
今日、学園に行く前に、同じ通りにあるお隣の二階堂女子高校に立ち寄りました。実は学園の中学生が夏季講座で御世話になっているからです。
夏休み入りに合わせて、国の有形文化財にもなっている日本学園の1号館(本館)の耐震工事を本格化させました。このため生徒の夏季講座のための教室が足りなくなりました。それで、お隣の二階堂高校に、中学生用の教室だけでもお借りできないかとお願いしたのです。前からよく存じ上げている同校の渋谷校長に話しました。
「日本学園の中学生は行儀がよいし、可愛いですよ・・」
気持ちよくお引き受けしていただいて、6教室+先生用控え室を拝借できることになりました。本当に大助かりでした。
今日、中学生諸君の授業を廊下から見ましたが、皆、学園での授業より真面目に取り組んでいるように見えました。最後までマナーを守って勉強に励んでください。
これだけではありません。学園のテニスコート(3面)が工事の資材置き場等に使われているため、テニス部の練習ができなくなりました。代替の練習場所の確保に苦慮していたのですが、先日、部顧問の増山先生が
「実はテニス部も二階堂さんのお世話になることになりました」
二階堂高校のテニスコートを、同校テニス部の練習のない日、あるいは練習終了後、学園のテニス部員に使わせていただけることになったのです。
それで例えば、学園の中3でテニス部員のS君の先日の過ごし方はこうなりました。
午前8時半〜午後零時半 二階堂高校で英数国の夏季講座、
(日本学園に戻って昼食、自習その他)
午後4時〜同6時 再び二階堂高校でテニスの練習
本当に二階堂様々です。
私は、二階堂女子高校に足を向けて寝られません。S君もです。
学園チームは昨日、神宮球場で夏の高校野球3回戦を戦いました。相手は甲子園に出たこともあるシード校の日大豊山。いったんは逆転しましたが、再逆転を許して敗戦となりました。選手諸君は悔しかったと思います。しかし校長先生は、諸君は大健闘したと思っています。
昨日の夕方、午後4時過ぎですが、なんとなくグランドに出てみました。試合を終えた野球部員が帰校してから1時間以上経っています。解散後、すでに帰宅の途についた部員もいたと思います。広いグランドにはもう野球部員の姿は見当たりません。
ちょっと寂しさを感じましたが、何気なしにグランド隅のネットで囲われた投手練習場に目をやると、中でエースの高校3年星野君と捕手でやはり高校3年の金子君がキャッチボールをしていました。二人とも激闘の名残りを残す泥のついたユニフォームからトレイニングウエアに着替えていました。一球一球、感触を確かめるように、無言のまま、ゆっくりとした所作でボールのやり取りをしていました。一球ごとに、3年間バッテリーを組んだ、その間のさまざまの思いを込めて、相手にボールを返していたのかもしれません。
やがて二人は、徐々にキャッチボールの距離を縮めて行き、最後に歩み寄って、しっかり握手をしました。二人とも少し泣いていました。心にしみる光景でした。
星野君は昨日朝、神宮球場に‘出陣’する前ですが、投手練習場の前のグランドを竹箒できれいに掃き清めていました。心配して訊きました。
「そんなことして、(試合前の大事な)腕、くたびれないかい?」
「大丈夫です」
グランドの清掃は星野君にとっての日課だったのかもしれません。しかし私には、彼が、これで高校選手生活の‘引退’となるかも知れない試合を前に、3年間自分を鍛えてくれたグランドに感謝を表し、思い残すところなく強豪校との勝負に臨もうという気持ちからのように感じました。
高3の野球部員諸君。ご苦労様、そして有り難う。君たちに幸あれ!!