明治維新期の英才として知られる杉浦重剛が、生涯最も力を注いだのが青少年の教育です。杉浦は教育とは単に知識を得ることではなく、人間形成であると考えていました。だからこそ、教える立場である自らを厳しく律していました。「人を待つに寛 身を持するに厳」生涯の座右の銘としたこの言葉には、杉浦の教育にかける情熱があらわされているのです。