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表象文化研究部

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2019春の遠征③「天明屋尚展『国津神』」(市ヶ谷 ミヅマアートギャラリー)

投稿日2019/3/30

春の遠征の第三弾は、副顧問のJamy先生のお薦めで、現在世界を股にかけて活躍中の画家・天明屋尚(てんみょうや ひさし)さんの「国津神」(10点)を市ヶ谷・ミヅマアートギャラリーに見に行きました。美術館と違って画廊はそう広いところではありませんが、コンセプトに合わせたおもしろい工夫がされていました。

 

テーマはよく知られた日本の神神「国津神」(くにつかみ)です。日本の神話がもとになっており、高天原(たかまがはら)の神々が「天津神」(あまつかみ)で、それが各地域に降りてきた(天降った)神々が「国津神」。スサノオはその代表で、その他にも多くの神神が国主神としていて、天明屋さんはそれを絵にしたということだと思います。

ギャラリーには、絵画の下に大量の塩が盛ってあり、伊勢神宮の社を思わせる模型が二か所あって、中央上方には10点の画の背景にもなっている雲の画が横長の画布に描かれて掲げられていました。空間の演出も楽しく、国津神の表情もユーモアがあり、たいていは単独で描かれることなく、神獣(麒麟や龍など)にまたがっている構図で描かれていました。生徒たちは、その絵はもちろんですが、空間を楽しんでいました。ギャラリーの方、お世話になりました。天明屋さんは今後もっと活躍される画家だと思いました。

 

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