期末試験最終日、新メンバーを加え中高生13名で、二つの美術展に行ってきました。
最初は渋谷から銀座線に乗り虎ノ門で下り、智美術館までみんなで歩き、しぶーい陶器を鑑賞しました。とは言っても、加守田章二のセンスはなかなかのもので、生徒たちにも伝わりました。栃木県の益子で修業を積み(濱田庄司など先達に刺激され)、自らの道を切り開くために遠野に移り住み、あえて「悪い土」で制作に打ち込みました。表面がざらついた感じが他にはなく、またその形状も菱形状のものもあれば、すーっとほそく高く伸びるような形状のものもあります。その表面に無数の曲線がうねるように走り、縄文土器を思わせるような原始的な臭いがします。一方、その渋い色の表面に鮮やかな色が入れられ、これがまたすばらしいし、かっこいいと感じました。
そこから上野に移動し東京都美術館で行われている「クリムト展」にいきました。平日15:30に着きましたが、そこから40分待つほど混んでいました。見終わったときには、予定時間をオーバーし、17:30くらいになっていました。しかし日本の金箔も利用したり、装飾性、デザイン性に富んだ独特の絵画を描いたりして、クリムト・スタイルを築いたといえるかもしれません。風景画でも肖像画でも写実ではなく、その装飾性が画面を覆いつくし、半分デザイン画になっているようなところがあります。生徒たちもじっくりみていました。
表象文化研究部の今後の活動としてひかえているのは、高校オープンキャンパスでの生徒による授業(カオナシの謎を解く)と「鳥羽・伊勢・名古屋」の夏の合宿です。