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鉄道研究部

東京湾を一周 小湊鉄道・JR久留里線散策

投稿日2024/5/9

2024年5月6日(月) 

JR総武線錦糸町駅・集合―(総武線・内房線)-五井駅・小湊鉄道・保存車両撮影-(内房線)-木更津駅-(久留里線)-久留里駅・撮影・昼食・散策-(久留里線)-上総亀山駅・撮影-(久留里線)-木更津駅…木更津駅東口-(東日バス)-海ほたる・散策-(臨海バス)-川崎駅東口・解散

 

本日の校外活動は、小湊鉄道とJR久留里線を見学です。まず五井駅へ行き、小湊鉄道の五井機関区に保存されている蒸気機関車と気動車を見学しました。五井機関区には小湊鉄道開業時から1962年にかけて使用された蒸気機関車が3両保存されています。

 

写真の左側の蒸気機関車は、B104、四輪連結十輪タンク機関車(B型機関車)です。イギリスのベイヤーピーコック社が1894年に製造したものを、当時の日本鉄道が輸入し、宇都宮機関区、千葉機関区などで使用しました。1946年に小湊鉄道が国鉄から払い下げ、1950年まで使用しました。中央と右側の蒸気機関車は、1号、2号機関車です。連結十輪タンク機関車(C型タンク車)で、1924年に小湊鉄道が1925年の開業に向けて、アメリカから輸入したものです。ボールドウイーン機関車会社が1924年に製造した57776号、57777号で、1956年まで活躍した機関車です。

 

写真の左側の車両は、キハ5800形式気動車です。1960年に国鉄から譲り受け、電車から気動車へ改造し、1997年に廃車されるまで、旅客用車両として使われました。小湊鉄道以前には、三信鉄道(飯田線の前身4社のうち、三河川合から天竜峡を運営)を経て、飯田線で使われました。写真の右側の車両は、キハ200形気動車です。老朽化したそれまでの車両の置き換えのため、1961年から1977年までに14両が新造されました。

 

旧国鉄キハ20形に準じた設計ですが、デザインや塗装は京成電鉄の赤電3100形電車の影響を受けています。車内はオールロングシートで、車体中央の排気管によって分かれています。

 

部員達は、五井機関区の保存車両を見学した後、3両編成のキハ200形気動車を撮影し、こみなと待合室から房総里山トロッコ 各車両を撮影しました。

 

小湊鉄道を見学した後、木更津へ行き、JR久留里線に乗りました。久留里線は、1912年に木更津駅 – 久留里駅間に開業した県営鉄道です。開業時は軌間762mmの軽便鉄道でした。大日本帝国陸軍鉄道連隊により訓練の一環として敷設工事が行なわれました。1922年には、木更津-久留里-大多喜-大原を結ぶ計画があげられ、1923年に国へ無償譲渡され、鉄道省の久留里線となりました。1930年には1067mmへの改軌が完成し、1936年には上総亀山駅まで延伸されました。

 

久留里線に乗って久留里へ行きました。久留里は、江戸時代の久留里藩の城下町として栄え、近年は名水の里として有名です。2008年6月に環境省から「平成の名水百選」に選定されました。

 

部員達は、久留里駅前、久留里観光交流センター前にある水汲み場で昼食を食べました。この水汲み広場は、「平成の名水百選」に選ばれており、無料で水を汲めます。地下670mから湧き出る井戸水は、1000年以上前に降った雨が長い間ろ過されたもので、ミネラルが豊富でまろやかです。部員達は、久留里の湧き水を飲みながら昼食を食べました。

 

昼食を食べた後、久留里線に乗り、終点の上総亀山駅へ行きました。上総亀山駅を見学しました。木更津-大原を結ぶ予定線の大原側は、木原線(現在のいすみ鉄道いすみ線)として1930年に開業しましたが、1934年に上総中野駅まで延長されたに留まり、房総半島を横断するには上総中野駅で小湊鉄道と乗り継ぐ形となり、久留里線とは接続しませんでした。

 

小湊鉄道の「小湊」は旧安房郡小湊町(現在の鴨川市の一部)に由来し、かつては五井駅から安房小湊駅付近への鉄道敷設免許をもっていました。鉄道は上総中野駅までの開業にとどまり小湊への延伸は実現しませんでした。

 

部員達は、久留里線上総亀山駅と線路の終点を眺めながら、「ここから12km先に上総中野駅があり、予定通り鉄道が建設されていれば、木更津と大原、五井と小湊を結ぶ2路線が上総中野で交差し、房総半島を横断する2つの路線網となったのになぁ。」と物思いにふけりました。

 

上総亀山駅を散策した後、久留里線に乗り、木更津駅に戻りました。今日の久留里線は、鉄道ファンで賑わっていました。部員達は久留里線からの耕地や山林の風景に興味を持ちました。

 

木更津から路線バスに乗り東京湾アクアラインを横断し、川崎に出る予定でした。渋滞予想では、バスが予定より20分ほどかかるとのことでした。

 

部員達は、「多少時間が掛かっても海ほたるに行きたい。」と希望したので、長時間の乗車に備えて、トイレを済ませ、川崎行の路線バスに乗りました。5分程度の遅れで海ほたるに着きました。

 

海ほたるは、東京湾アクアラインのパーキングエリア、橋梁と海底トンネルを結ぶ地点にある人工島です。展望デッキやモニュメント、幸せの鐘、うみめがね〜アクアラインシアター〜、ご当地グルメなど観光スポットとなっています。日本夜景遺産に指定されています。

 

部員達は、海ほたるからの東京湾の景色を楽しみました。結構な量のお土産を買った部員もいました。大事をとって早めに海ほたるの停留所に行ったら、川崎行きのバスが時間通りに来て、「およっ。」と思いました。

 

川崎方面は渋滞していましたが、東京湾アクアトンネルに入ると、トンネルの中はスイスイと車が走り、予定の時間に川崎駅に着きました。川崎駅で課題のレポートの確認をし、解散しました。

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