にちがく祭を無事にやり終え、1ヶ月がたちました。大忙しの中でも手が自然と動いてくれるように・・・と、文化祭の前の3回は「麻婆豆腐」ばかり料理していたので、今回は久しぶりの「次は何食べたい?」で、「メンチカツ」を作りました。
今回から部員が2名増えて、ますます賑やかな放課後のひととき、ジューシーでとっても美味しいメンチカツでした。
ちょうど三者面談で来校されていた部員のお母様もお引き留めして、パンプキンパイをお味見して頂きました。
またぜひ寄って下さいね。部員の保護者の皆さんともいつかケーキを食べながらおしゃべりできたら嬉しいです。
お料理をしながら高3の部員、平尾くんが「突拍子もない提案なので、聞き流して下さいね」と前置きして、こんな話をしてくれました。
「こども食堂」と「孤食」について、最近自分に何かできないかと考えていること。平尾くんは11月に、世田谷の「こども食堂」の調理部隊としてボランティアに応募した、とのこと。
「こども食堂」とは、2010年より始まり、様々な事情による「孤食」の解決を目指した、日本の社会活動です。こどもやその親、地域の人々に対し、無料または安価で食事を提供し、貧困家庭や孤食のこどもたちに安心できる場所を、と。
平尾くんの提案は2つでした。
1つは、「こども食堂」に料理同好会のメンバーが調理ボランティアに行かせて頂くのはどうか。
そしてもう1つは、日本学園で「こども食堂」のような、共働きやシングル家庭、その他の事情で夕方一人になる地域の子どもたちに「食事付き居場所」を提供するような活動はできないか。
この日、メンチカツを作りながら、平尾くんと、部員たちとそれについて少し話をしました。
平尾くんの提案に、高1の部員たちは、こくこくと頷き、賛同していました。
夕暮れ時、こどもが一人になるあの心細さを皆、どこかで知っているのでしょう。友達と元気に遊んだ帰り道であっても、毎日でなくても、日が落ちたあとの言いようのない、こども時代の心細さ。大きくなった今も、どこかで覚えいるのでしょう。
毎週月曜日、みんなでわいわい料理して食べ、色々な話をしながら、本当に楽しい時間です。みんなで作るって、食べるって、それだけでとっても幸せなことです。でも、それと同時にこの同じ時間帯、一人で食事をするこども、もしかしたらその食事すら用意されていないこどもたちも、日本に、東京にいるのでしょう。そこには複雑な、うかがい知れない事情があるでしょう。親だけを責めることもできないでしょう。
まずは来月、平尾くんに現場を知りに、ボランティアへ行ってもらうことにしました。
そしてまた、みんなで考えていきたいと思います。