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バスケットボール部

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新人戦本大会 ~都立城東戦・國學院久我山戦(1/13)

投稿日2019/1/16

――完敗だった。史上最多の20回の優勝を誇る能代工があっさりと大会から姿を消した。「もうネームバリューは通じないし (相手は)恐れない。能代に勝って当然と思われている」と能代工の杉沢政監督はいう。3年ぶりの出場。2勝が精いっぱいだった。―― (12/26(水) 朝日新聞デジタル )

 時代の流れと一口に片付けられない寂寥感と他人事とは思えない不安を感じながらこの記事を私は読んだ。加藤廣志監督率いる全盛期の能代はサイズが小さいことをモノともしない「タフな精神力」「粘り強さ」で相手を圧倒してきた。心の相棒に〝鉄壁の守備と走る〟バスケ、〝オールコート 切り替えの速いバスケット〟を据え、絶対王者の名を不動にした。 

 96~98年は3年連続で3冠を獲得する偉業を成し遂げるほど。特に97年のチームは最強と云われ、あの田臥勇太が在籍していた。

 平成も終わる2019年、十年一昔。いまや強豪と称されるチームの多くは長身の留学生を擁し、勝負の要となっている。恵まれた肉体と能力はコートの中で所狭しと発揮され、ダンクシュートをしようものなら観客席から大きな歓声が沸き上がるほど。だから能代工業のようなバスケスタイルはもう時代遅れなんだろうか。

 

 

 一瞬にして追われる側から追(負)う側へ。高校生の試合は何が起こるか分からない、と時に感慨深く、時に興奮気味に観客から漏れるこの言葉は今の彼等には針のように辛辣に響く。余裕も自信も無く悲壮感すら漂う試合内容だった。チームのコンディションに不安があったのは事実だが、敗戦の要因はもっと別の所にあった。午前中に8決めで都立城東高校と対戦する。まさかの苦戦を強いられ広尾戦の悪夢が甦る。辛うじて勝ちを収めるも笑顔の代わりに安堵の表情。思惑が全て覆される。

 午後のベスト4決めの國學院久我山戦は力の差を見せつけられ、完全にのまれた。過去3戦3敗している久我山勢の〝にちがく、ぜってーぶっ潰す!!!〟と云わんばかりの凄まじき気魄は応援団からも伝わってくる。完全なるアウェー。1Qから猛撃によってにちがく勢の威圧する。長身の選手と確率の高い3点シュートによって見る見る間に点差を付ける。あの集中力は敵ながら感服に値する。

 ・・・こころが、折れるのに、そう時間はかからなかった。選手は頑張っている、でも余裕がない、視野が狭い、ミスの連発、立て直す気力が無い。もがけばもがくほど深みにはまる・・・蟻地獄の中に落ちた羽虫のよう。

 

 4強入りを逃しはしたが5位に入ることが次につながる。翌日の足立学園戦に向けて仕切り直しを図るが・・・。〝お前達は努力を惜しまない、一生懸命練習する。しかしビジョンが明確ではない。4強に入るという目標を掲げるも全員が同じ強い気持ちであるのか、どこかで弱気になっている者がいやしまいか〟一語一語かみしめるように静かに語りかける布施先生。capを中心にミーティングが行われた。〝明日、午前中練習します。指導してください。ルーズボールとリバウンドの・・・〟どんな場面に立たされてもチームを第一優先にものを考える彼の成長がめざましい。努力が報われる日はいつ、来るのだろうか。にちがくバスケを徹して勝利を収めるのはまだ先なのか?

 

――はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る――『一握の砂』

 

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