私が高校生だった頃、バスケはまだマイナースポーツだった。卒業する頃に「スラムダンク」が少年ジャンプで始まり、ファッション性も手伝って、人気が出てきた。
あれから30年。2004年、田臥を草分けに渡邊、八村とNBAに所属。長期ロードショウにもなった映画「スラムダンク」と日本バスケット界に追い風が吹いている。
日本バスケ代表がパリ五倫出場を決め一夜明けた今日日曜日。どのメディアも彼等の偉業をこぞって労い、讃える。サッカー、野球は大和魂を「サムライ」、バスケは「AKATSUKI JAPAN」と称した。真っ赤なスタッフの衣装に一瞬、80年代~90年代シカゴブルズを思い出す。
フィルジャクソン率いるブルズのtop3、ジョーダン、ピペン、ロッドマン。燻し銀のロン・ハーパー、ルーク・ロングリー、トニー・クーコッチ、スティーブ・カー、ホーレス・グラント等々。あ~なつかし。
18点差を覆したフィンランド戦、比江島の活躍目覚ましかったベネズエラ戦・・・。暑い夏は未だ未だ終わらない。
夏の公式戦では晴天の霹靂といおうか、思いがけないところで敗北を喫した。誰もが現実を受け入れられず、茫然自失。傷も癒えぬのに時間だけは動いていた。
にちがく勢は新チームが発足して早、3ヶ月が経過した。でも依然、旅の途中、険しき道半ば。それでも夏の厳しい練習を経て、牛歩の歩みながら着々と力を付けている。
この夏は(も)忙しかった! 温泉街を舞台とした強化試合合宿は全国レベルの学校が集い、熱戦を繰り広げる。でも温泉に浸かったのは10分、生徒は30分。千葉遠征は久しぶりに帰省。眠るために。8月の海辺の合宿は6:00amからの浜練習。選手は砂まみれ・汗まみれで走っている。御飯は皆で10升以上を平らげる。選手もスタッフも24時間営業。1年生も試合を繰り返し、収穫と課題を見出した。
多くの練習試合、リーグ戦を経てチームと個人の強みと弱みがわかったのではないか。幾多の強豪と互角の戦いの末、辛勝と惜敗を経験、 私学大会も優勝し、昨年の覇者をねじ伏せた。
受験生にとって夏を制すことが勝負を左右するように言われるがスポーツも然り。この夏は熱かった!私は傍観し、応援することしかできないが応援されるに相応しいチームになろうとしているのは傍目にも映る。
コロナ禍に見舞われ無観客試合が3年続いた。でもそれも解禁!熱い声援を背中に受け、東京都1位、全国大会出場と高い目標実現に向け目下、邁進中!
蛇足。でも決して驕ること勿れ。謙虚な精神と感謝の心は大切に。
「一足跳びにあがるより、一歩ずつ登るほうが途中の草木や泉や、いろいろな風物を見ることができるしそれよりも、一歩、一歩を慥(たし)かめてきた、という自信をつかむことのほうが強い力になるものだ。」(by 私の傾倒する山本周五より郎 )
さぁ、〝All your dreams can come true if you have the courage to pursue them.〟
by Walt Disney