8月1日から愛知県にてインターハイが開催され、八王子学園、実践学園と共に東京都を代表して大会に臨んだ。初戦の相手は29年度においてインターハイ、ウインターカップ共にベスト8の成績を持つ強豪校、広島県立広島皆実高校だった。しかし相手がどこであろうが我々は「にちがくバスケ」を貫くだけであり、相手が強ければそれだけ闘志奮い立つ。部員の目標はベスト8に入ること、そして故大浦先生の恩師でもある宮城県の明成高校と戦うことの2点に絞られた。
当日は猛暑の中、遠路から保護者、梅窓会、OB,校長先生、教員、クラスメートと多くの方が応援に駆けつけてくれ、選手達は熱い声援を背に受け、どれ程心強かったに違いない。
全国の舞台に強豪校と対峙し、適度に心地よき武者震いはあっただろう。それがプレーに程よく交わったのか開始と共に8番のミドルシュート、4番の3Pシュートで緊張を解き、非常にいい立ち上がりをみせる。相手はたまらずタイムアウトを取るが緊張から解き放たれた若き獅子たちの奮迅の勢いはその後もとどまることを知らず、流れを「心」で呼び寄せるまでに長い時間は要しなかった。ゴール下の立役者と敢えて呼ぼう、6,10,15番のリバウンドはインサイド、アウトサイドの潤滑油となり、前半を39対28で終える。しかしリードはしていてもこのまま引き下がる相手ではないことを肝に銘じ、再び手に汗握る緊張の3Pを迎える。しかしそれは杞憂に終わった。着々と点数を重ね、皆実の反撃を許さない。4Pはもう完全に主導権を握った。スタートの選手だけではなくベンチ入りした全ての選手が途中出場し、それぞれの得手するプレーによって勝利へと貢献した。終わってみれば79対59と20点差で勝利し、見事な白星発進となった。全国の檜舞台でプレーをし勝利を味わえるとは何とも羨ましい限りである。ただそれは2階席から割れんばかりの声援を送って見守ってくださった多くの応援団の力あってのことと言うことは忘れてはならない。