最終日、5時に目覚めましたが、外は沖縄に来て初めての雨。月並みな表現ですが、彼らの沖縄を離れがたい気持ちの表れでしょうか。
会場に続々と車が集まってきました。民泊先の方と記念撮影をし、離村式です。
国頭村公認ゆるキャラ「くーやん」も入村式同様、来てくれています。
全員が集まる頃には雨も止み、穏やかに晴れた空が広がっていました。生徒代表の挨拶はA組で生徒会長の伊藤くんです。感謝の気持ちをしっかり述べてくれました。最後はカチャーシーを踊り、いよいよバス出発の時間。涙こそ流す生徒はいなかったものの、集まってき生徒たちは、何となくみんな無口。青年たちよ、それが「淋しい」だ。
それぞれにお別れの握手やハグをして、バスは首里城へ向かいます。
少しの見学時間を経て、国際通りでの自主研修時間。お昼時だったので、みんなそれぞれ好きなお店でご飯を食べます。聞いてみるとステーキを食べた生徒たちが多かったようです。15時20分の集合時間にはお土産袋をたくさん抱えた生徒たちが戻ってきました。
国際通りからは15分ほどで那覇空港へ到着。バスガイドさんともここでお別れ。あっという間に帰りの飛行機を待つ時間となってしまいました。
バスガイドさん、ガマでのガイドさんがお話しされていたことで共通していたことがあります。
「戦争はしてはいけないし、戦争がこれから起きないようにしてほしい。でも、そうではなくて平和が続くような努力をしてほしい。」
平和学習も含めこの5日間の修学旅行で見たもの、聞いたこと、体験したこと、どれも生きた学習です。「ひめゆり」の彼女たちの日常と、私たちの日常は地続き。それを忘れないでいてほしいと思います。生きた学習で得た何かが、これからの彼らの生活で何かの手助けになったりするかもしれません。
実際に、昨年度民泊をした生徒さんが連絡をくれて、こないだは進路の相談にのったんですよ、と話してくれた民家の方がいらっしゃいました。
君たちを見守る大人は、親御さんや先生たちだけではない。沖縄にもいるんだよ、と教えてくださいました。
4泊5日の沖縄修学旅行、全員東京に戻ってくることができ、無事に終了いたしました。