2021年3月6日(土)トライアスロン部から3名の部員が巣立ちました。
彼らはにちがくトライアスロン部で初めて同級生が全員「東京都トライアスロン連合強化指定選手」に認定された学年でした。トライアスロンは小学生から取り組んでいる選手もいますが、にちがくトライアスロン部ではほぼ未経験者が入部してきます。たいていはその学年全員がTMTU強化指定選手に認定されることはありません。それだけ難しかったことを3人は成し遂げました。颯人は経験者、翔雅と福介は高校入学からトライアスロンに挑戦したのですが、ABCと3段階の指定ランクのうち、颯人がB(スイム400mx2とラン3000m合計で19分51秒以内)、翔雅と福介がC(スイム400mx2とラン3000m合計で21分52秒以内)でした。いつもお互い励ましあい、刺激しあい、厳しい練習も楽しみながらやった成果だと思います。
彼らの入学前まではC指定さえ取得していればU19ジュニアトライアスロン日本選手権に出場できたのですが、トライアスロン界全体のレベルが年々上がっているとともに、特に今年はコロナの影響で出場可能人数が30名に限定されたことで、出場できずに辛酸をなめるものもいました。
部活のレベルを一段とあげてくれた彼らが卒業するのは寂しいですが、それぞれの道で精一杯頑張ってほしいです。
あとは卒業生の感想です。
本木颯人
僕はこの高校3年間で沢山の経験や挫折を味わい良くも悪くも充実した学校生活を送ることができました。高校生活を大きく振り返ると、高校1年時では入学したての2回目の春合宿で、まだ身体が出来上がっていない疲労状態で自転車に乗り込み、大落車をしました。身体は擦過傷だらけになりました。いきなり沢山の人に迷惑をかけてしまいましたがその反面、そこで沢山の繋がりを得ることができました。高校2年時は足底腱膜炎による半年の怪我で走れない日々を過ごし、治療→練習→痛むの繰り返しで正直もうレースに出れないのではと考える時期もありました。高校3年時は新型コロナウィルスの影響によりレースが中止となり、聞こえは悪いが、この中でも自分なりに結果を残そうと試行錯誤を繰り返してやってきたつもりです。いつも沢山の方々にサポートしてもらっていたので、その方々の為にもなんとしてでも大きなレースで結果を出し、恩返しをしたい、その一心でこれまで練習に取り組んできました。またそれがモチベーションになっていました。そして競技で結果を残せた時には学校の友達、また先生方にも廊下ですれ違った際などに声をかけてもらったりして自分が思っている以上に沢山の方々に応援して貰っていることに気づき、それがまたモチベーションになり良い循環になっていたと思います。また学校での友達にも恵まれて素晴らしい学校生活を送ることができました。卒業後は日本体育大学に進学をし、トライアスロン競技を続けます。高校ではあともう少しで、という場面が何度もあり、沢山悔しい思いをしてきたので、これまでの借りを力に変えて1年目から競技で結果を残せるよう日々精進していければと思います。まだまだ次世代を担う選手もいますので、引き続き日本学園トライアスロン部の応援宜しくお願いします。また、ついでに私の応援もして頂ければ幸いです。3年間ありがとうございました。
>>>颯人とはトライアスロンをやるために他校を蹴って日本学園を選んでくれたことに感動したことから始まりました。もともと実力はあったけど、U19の出場基準に突然スイム4分52秒が設定され、その時点で自己ベストから30秒以上の差があったにもかかわらず、2か月という短期間で目標をクリアした努力と精神力は尊敬に値しました。誰よりも熱心に練習するあまりオーバーワークがけがに繋がりました。身体をケアすることを学ぶようになってから少しずつ改善され、高3で爆発というときにコロナ。大学進学でも随分迷い大変な面もありましたが、希望通り進学できたことは全力を尽くしてやってきたからこその成果でした。真のトップアスリートになれる素質はあるので、大学では先輩に負けず練習に励み、日本選手権に出場してください。
山下翔雅
僕は3年間の部活動を通してさまざまな体験をし、成長することができました。精神面や体力面を中心に自分を一回り成長させてくれたこのトライアスロン部には感謝しています。ありがとうございました。僕はレースの結果などよりも楽しむことを第一に行動して来ました。その副産物としてレースの実績がついて来たようなものです。僕がこのような素晴らしい体験ができたのは、そんな僕のことを気にかけてくれた堀越先生や白石さん、暖かく見守ってくれていた保護者の皆様や慕ってくれている後輩たちや憧れの先輩方のおかげです。3年間お世話になりました。
>>>特進クラスとして勉強にも励み努力していました。7時間目終了してから参加するのも大変だったと思います。それでも練習を積み重ね、1・2年では先輩を抜いてフィニッシュすることも多かったですね。高3では最後の最後まで自分のペースで調整を続け、ジュニア日本選手権を目指しましたが、コロナによる人数制限に泣きました。悔しさはよくわかります。トライアスロンには引退はありません。フィニッシュした人が皆勝者だと言われています。翔雅もこのトライアスロン3年間を終えますが、トライアスロンの勝者として次のステージで続けて勉学もトライアスロンも励んでほしいと思います。期待しています。
下堂福介
まず、3年間ありがとうございました。
自分は高校に入ってからトライアスロンという競技をはじめました。競技をやったことはもちろん見たことすらなかったど素人でしたが、先生始め、たくさんの方にサポートして3年間走りきることが出来ました。
トライアスロンを始めて自分の高校生活はとても充実した3年間だったと思います。
練習環境、身近に明確な目標となる仲間が居てくれたこと、たくさんの良い大人に恵まれて3年間の競技生活を遅れたことに感謝しています。
高校1年の時に立てた目標を最後に叶えられたことは小さくとも自信になりました。
合宿や、日々の練習でも迷惑かけてばかりの3年間でしたがとても楽しかったです。
ありがとうございました。
>>>確かにど素人でしたが、スイム・バイク・ランともに伸びたのは一番です。仲間の支えは確かに大きかったでしょう。ですが、福介そのものもみんなの支え(人気者)になっていました。場を明るくする力がありました。この3年間で視野も広がったでしょう。努力すれば1位になれなくても、その可能性に確実に近づけることは分かったと思います。高い目標を職員室で聞きました。精一杯努力してまた一緒にトライアスロンをやりましょう。