12月3日日曜日に今シーズンのJ3リーグの最終節が行われました。
SC相模原のゴールキーパー川口能活選手がこの試合で引退を表明しました。
試合は川口選手の好セーブなどで今シーズンJ2へ昇格を決めている鹿児島ユナイテッドにたいして1-0の無失点で勝利を収めました。
川口選手は静岡県出身、中学生時代から全国大会を経験し清水商業へ進み高校選手権に2度出場しました。3年生の時には高校選手権で優勝を経験しています。当時私は中学2年生。決勝戦を国立競技場へ観戦に行きレベルの高さに興奮したことを覚えています。
そして川口選手は横浜マリノスへ入団します。各世代の日本代表としても活躍し1995年に行われたオリンピック予選では28年ぶりの出場権を獲得し、本大会ではブラジルを破るマイアミの奇跡の立役者となりました。97年にはワールドカップ予選で日本を初のワールドカップ本大会へ導きます。その後98年フランス大会、02年日韓大会、06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会と4大会に渡りワールドカップのメンバーとして戦い続けました。
また、ポーツマス(イギリス)、ノアシェラン(デンマーク)と日本人GKとして初めて海外移籍を果たしました。
川口選手は身長にパフォーマンスが左右されるゴールキーパーというポジションで、大柄な選手でなくとも充分に活躍できることを証明してくれました。私たちの世代のゴールキーパーは皆、川口選手のアグレッシブな守備に憧れ、学び、追いかけ続けました。
そんな日本のゴールキーパーを象徴する選手が引退することは寂しいですが、これからもサッカーの世界で活躍されることを期待しています。