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「それぞれの夏、スタート。」 志鎌先生(高校3年担任・英語科)

投稿日2019/7/22

 現在高3のクラス担任をしており、午前中は夏期講習、午後は三者面談の予定でカレンダーはぎっしりと埋まっている。クラスの生徒たちも、AO入試を受験するために志望理由書や小論文の練習などで登校していたり、一般入試を目指す生徒たちは講習で朝から机に向かい必死に勉強しており、それぞれの夏がスタートしている。

 随分と頼もしくなったのだけれども、それでも不安で仕方ないのは私だけなのだろうか。。。

 自分が高校生だった時、それぞれの学年で三者面談はしているはずなのだけれど、高1の時の面談しか記憶にない。いや、正確にはその他の面談がかすんでしまうほど、高1の面談が強烈だったのだ。

 当時の私の担任は、英語科の女性の先生。現在は定年退職されたのだが、例えるなら、、、、鬼。 授業中の緊張で背中が凝ったこともある。クラスの生徒たちは背中も肩甲骨も、さぞかし柔らかいだろう、と思う。

 私は進路希望調査で「大学」に○をつけて提出した。すると一言ばっさり。「大学進学希望って、まさか都内?」  
「これじゃあ、地方の短大だって引っかからないわよ。フンッ」 普段笑わない鬼に笑われた。
 その後、担任は1年生の時だけだったものの英語を3年間教わることとなり、私の背中は3年間凝り続けることになった。面談以降は、成績で10をもらうこと、都内の大学に現役で合格することを目標に勉強した。

 その先生が今でも私の理想である。当時は嫌で嫌で仕方なかった先生だけれど、あの先生に近づくためには、と悩んだ時にまず考える。急に鬼は無理でも、小鬼くらいになって(もうすでに、鬼と思われているのかもしれませんが)一人でも多くのやる気スイッチを押したい。

 どんな経緯だったとしても、自分のクラスに、もっと言えば日本学園に入って同じ学年にいるのだから、それはご縁なのだと私は常日頃思っている。その関わる生徒たち全員が、希望する、そして納得する進路を決められるように、と思う。精一杯支えるための、私の夏もスタート!

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