今から13年前、私は高校3年生だった。所属していた陸上部は、短距離は夏の終わりが引退目安であり、有終の美を飾りたいと日々練習に取り組んでいた。私が専門としていたのは400mHである。当時、168cm53kgという、屈強でない身体で如何に都大会で結果を出すかを考えてたどり着いたのは、自分の走りの分析であった。大会で撮ってもらったビデオを基にハードル間のタイムを計測し、自分の弱点を割り出した。それを練習に活かせた結果、都私学大会では決勝に残ることができ、入賞を果たした。
いま高校3年生は受験に向けて本格的に動き出している。重要なことは陸上競技も受験も同じ、「自己の分析」である。一般受験であれば、今自分に足りない力は何かを考えて行動する。AOや推薦であれば、なぜそこの大学に行きたいのか、自分に深く問いただす。
この夏は自己分析をしっかりとして、一回りも二回りも成長して、自分の進路を切り開いていってほしい。
※ 写真は顧問をしている陸上競技部の試合より。