夏休みも終わりに近づいてきました。イヤだぁー、終わらないでー、と思っている小中学生、高校生(もしかすると先生も)が日本中にあふれる季節です。
皆さん、夏休みの宿題、終わりましたか?
私はまったく真面目な生徒ではありませんでしたので、2学期の始業式前日に血眼になって宿題をこなしていた覚えがあります。とくに「数が苦」とタイトルが印刷された高2の数学の宿題…地獄でした…
私は完璧な文系人間で、国語と社会は大好きだったのですが、夏休みの読書感想文の宿題だけは大嫌いでした。だって、読書感想文って、何を書けばいいのか分からなくないですか?
私の書いた読書感想文を読む人が、この本を読んでいるかどうか分からない。そうすると、本のあらすじを説明しないと、私の感想が妥当なのか、鋭いのか鈍いのか、はたまた全くズレたものなのか、判断できなくないですか? 国語の先生、そのへんどうなんでしょう。
あらすじだけを書いてもダメだし、感想だけ書いても伝わるかどうか分からないし、ほんと、何に照準を絞って書けばいいのか分からなくて苦痛でした。こんな人、きっと全国にたくさんいるはず!
日本学園では、夏休み中も毎日学校に通って、受験に備えてたくさん文章を書いている三年生がたくさんいます。そんな生徒たちを指導していて毎年思うのは、文章力が育っていないということ。
文章力と読書量は比例しますので、読書が大切なのはいうまでもないのですが、文章を書く鍛錬を積むうえで、夏休みの宿題の読書感想文…あれはどうなのかなー、と個人的にモヤモヤしつつ、家に帰るとわが子の読書感想文の添削をしています。
母になって知りました、夏休みの宿題でつらいのは子どもだけではないということを…
親も子も、夏休みの終わりに向けて最後のひとふんばりの時期です。
私もしっかりと頑張って、また2学期に、元気な生徒たちと会えることを楽しみにしています。