今年は、世界柔道選手権やラグビーワールドカップ、ワールドカップバレーボール等の世界大会の多くが日本で開催されており、その中でも日本代表の活躍が日本中を熱狂させている。私もその内の一人だ。
勝負にかける意気込みや日本代表というプライド、そういったものが画面越しでも伝わってきてアツくなるし、やったことのない競技でもやってみたくなる。
その中でも印象に残っているのは、ラグビー日本代表で笑わない男と言われる稲垣選手だ。日本対スコットランド戦、引き分け以上で決勝トーナメントに進めるという大一番で代表初トライを決めた。試合は、28対21で日本が勝ち決勝トーナメントに進むことが決まった。初のベスト8進出、そしてスコットランドという強豪国を相手に代表初トライを決めて勝利する。
試合後のインタビューでは、これ以上ないほどの笑顔を見せてくれるかと思いきや一切笑顔を見せず、台風19号の被害に遭われた方々を思いやる言葉を述べていた。
正直、すごいと思った。簡単なように見えて実は、できない周りへの気遣いをこの場でできてしまうのが日本代表なのだと感じた。
「強くなりたい」「勝ちたい」という事は、スポーツをやっている者なら誰しもが思うことであろう。私自身もそう思って競技を続けてきた。しかし、それだけではなく、勝っても驕らず、周りを気遣うことができる「人間力」を成長させるスポーツは、本当にすごいと改めて感じた。
そして、明日20日には日本対南アフリカ戦がある。前回大会は勝てたが今大会は果たして…
テレビの前で興奮と熱狂の渦に巻き込まれたいと思う。ガンバレ日本!