寝ても覚めても安心できない気持ちが続く、今日この頃。
年明け、間もなくしてコロナウィルスの脅威にさらされ、約5か月が経とうとしている。今までに経験のしたことがない日々で、テレビをつければ、毎日コロナ、コロナと聞こえてくる。街に出ればマスクを着けているのが当たり前、店に入る時は検温を求められ、人との距離は保つことが徹底され・・・これまでにない生活で疲弊しきっているのもまた事実。この話題をリレートークにしている時点で疲れさせてしまいそうで申し訳ないが、ただ愚痴をこぼしたいわけではない。
今回こういったことで気づいたことが多くあるように感じる。
それは、「コミュニケーションを取ること」である。休校が長く続く中で、自分の性に合わないものではあったが、“オンライン”による連絡活動を取り入れてみたことだ。こういった事態で、のんびりしていても、諦めていてもしょうがない、今やれることをしなければと思い、積極的に取り入れてみた。
現在、クラス担任を持ち、多くの生徒を抱えている中でオンラインによる活動は、また今までと変わった感覚を手にすることができたと感じる。今の世の中はとても便利で、ネット上に情報をアップしたり、直接会えなくても会話ができたりと便利なことは間違いない。クラスの子供たちとも、こういった便利さがあって、休校期間中に連絡を取り合えたのは良かったことではないだろうか?なにより、オンラインでコミュニケーションをとっている中で、直接会った時の違いを感じることができたのが大きいと思う。私もそうだが、毎日顔を突き合わせていれば、相手に対して何となくわかっている気持ちになり、繊細さがなくなることもある。オンラインでのつながりをしていたことにより、直接会って相手と話すことの意味を再確認できたように感じた。“伝わり方”がやはり違うのだなと思う。
本来、教師は子供たちを細かく観察し、言葉を選び、伝えていくことが仕事である。この伝えるための「コミュニケーションの取り方」がどうあったのかを考えることができたと感じている。オンラインで子供たちとつながり、その上で会って伝えることの重要性にも気づけたこのコロナは、ある意味で自身の成長をさせてくれたのではないか?
まだ、油断はできない日々が続くが、この経験を、無駄にせず学校としても教員としても一回り成長していきたいものだ。