2020年が始まる前は、この夏はちょうど受験の前にオリンピックがあって、一体どんな気分で受験準備をしているのか、と想像していました。日本選手の活躍に勇気づけられ、「自分も頑張ろう!」と一歩踏み出す受験生がたくさんいると思っていました。それが新型コロナウィルスの影響でインターハイ予選もなくなり、おまけに長い学校閉鎖期間という前代未聞の経験をしました。また、文部科学省肝いりの大学入試改革は改善すべき点が見つかりどんどん変更されるし、今では一体全体何が残っているの?と思うくらい周りの環境に振り回されている今年の受験生。コロナの影響で受験機会まで奪われそうだと言われ始め、「守りの姿勢」の受験が予想されてきました。いろいろ言われるのも仕方のないことだと十分理解できます。
ですが、「そんな逆境に負けてたまるか!」という意気込みを感じることがあります。いつもは5週間ある夏休みも2週間に短縮。短い時間を大切に過ごそうとしている生徒がたくさんいます。3者面談もそろそろ終わりに近づきましたが、理解ある保護者の元で自分を生かすことのできる選択を一生懸命考えて来て担任に報告してくれます。そして計画を立てて準備しようとする姿は本当に素晴らしいと思っています。何とかその願いをかなえてあげたい!それをサポートするのが私の役目なので、「夏休みなんてない」状態に私は負けません!!
そんな気持ちを支えるのは生徒にもよく言っていますが、彼らの高校生活はあと9分の1程度しか残っていないからです。ここまで積み上げてきたものを最後に発揮する正念場です。行きたいところに進学する強い気持ちを持ち続けさせる、それは並大抵のことではありません。上手くいかないとすぐあきらめたくなるからです。あと9分の1しかないからこそ今まで以上のパワーで乗り越えないといけません。頑張れ担任!!と言い聞かすだけです。
イメージはこんな感じでしょうか?計画通りすべてうまくいくといいなあと心から願っています。
日程が大きくずれた英検の2次面接練習も行っています。1学期に英語科でサポート講座を募集しました。それを申し込んだ人はえらい!!それで一生懸命練習してください。
申し込まなかったけど練習したい人は夏休み中は時間が合わないので、この学校閉鎖期間中に活用した Google Classroom を使って練習しています。まずは配信された課題をやってください。
課題を提出して限定コメントで面接練習をしたい時間を打ち合わせれば時間を合わせて練習できるようにします。
例えば特進コースで準1級を合格した生徒と、2級合格者の混合の練習の様子はこちらです。日に日に上手になっていきます。
他にも自分の進路のために Stanford University のプログラムに参加しようという生徒の推薦書の手配もしました。このプログラムをよく見つけてきたなあと感心し、「自分の未来のために挑戦したい」との意気込みを確認して急な依頼にも対応しました。トライアスロン部員だし将来のために頑張ってほしいからね。また、志望校をどちらにしようか迷っていた部長もついに決断してくれました。そちらの準備もしなければなりません。
うだるように暑い夏。でも「あーだこーだ」言っても仕方ない。何が何でも「やるっきゃない」夏。皆さんも私も休みなんてない!!
頑張ろう!!