今年度は、残念ながら修学旅行が中止となってしまいました。創発学の大切な行事として是非とも体験をして、そして経験としてもらいたかったところですが、致し方ありません。高2学年としても話し合いを行い、修学旅行の代替とはならないまでもクラス単位で何か創発学を実施しようと決めておりました。
2年D組では、映画鑑賞に決まり12月7日月曜にクラス全員参加し映画を観ました。何本かの候補の中から、『タイタンズを忘れない』に決めました。
1960後半から70年代にかけてのアメリカが舞台で、公民権運動を経て行政主導で白人生徒だけの高校へ黒人生徒の入学が決定するところから始まります。デンゼル・ワシントンが白人だけのアメフトチームへコーチとして招聘され、そこに黒人の生徒(選手)が加わって、軋轢がありながらもチームとして一つになっていくというストーリーです。
同じ高校生ということで感情移入もしやすいこと、また黒人差別をテーマにしていること、それが現在でも顕在化していることからこの映画を通して、今の世界で起こっている問題の一端について考えてもらえればと思いました。
私個人としてはこの映画は何度観ても涙してしまう内容で、授業の中でも利用したりします。「南北戦争の背景など理解しているか。」などの予備知識は必要ではありますが、スポーツ映画なので純粋に楽しめてくれたと思います。
今後、進路を選び戦っていくうえで、社会で起こっていることの背景知識などがあることは大切だと思います。クラスでの創発としては、社会問題などをテーマに記事を読んだり、要約したり、意見を書いたりとしてきましたが、その活動のまとめの一つになったと思います。
さて、ここからは2年3学期つまり3年生0学期となります。進路先を具体的に調べ、どのように進路実現していくのかの作戦を練っていこうと計画しています。