2021年度の中学2年生の校外学習(下町散策)は、4月12日(月)におこなわれました。
今年のおもなポイントは3つ。①浅草寺、仲見世通りなど浅草周辺を散策し、②浅草演芸ホールで寄席を聞き、③最後に、水上バスで隅田川の川下りを楽しむ、です。
浅草に行ったことがある生徒は何人もいましたが、寄席と水上バスはほとんどがはじめての体験でした。
午前9時に雷門前に集合し、全員で隅田川ぞいを歩きました。その日は晴天に恵まれ絶好の遠足日和でした。隅田川の川風が心地よく吹いています。いっときコロナ騒ぎの憂鬱さを忘れるような気分でした。
待乳山聖天では境内に高低差があるので、足腰の不自由な参拝者のためにスロープカーが設置されていて(さくらレールという名前、もちろん誰でも乗ることができます)、ほんの数十秒ですが鉄道の旅を楽しむことができました。うちのクラスは鉄道好きが多いのでみんな喜んで乗っていました。
仲見世は平日とコロナ禍のためか、拍子抜けするほど閑散としていました。その分、生徒たちは余裕をもって買い物をすることができたようです。
お昼少し前に浅草演芸ホールに向かいました。ここの座席で仕出し弁当を食べながら寄席を聞きました。落語、漫才、曲芸など多彩な出し物を楽しみました。ただ、お昼のお弁当は、子ども向けのものがなかったため仕方なく大人向けの幕の内弁当を頼んだところ、たいへん不評でせっかく高いものを注文してあげたのにとても残念でした。
木戸銭を支払いに行ったところ「こんなときに来ていただいてありがとうございました」と係りのひとに言われたことが印象的でした(当時は緊急事態宣言は出ていませんでしたが・・・。現在は休業中)。
最後は隅田川の川下りです。しおりに写真をのせておいた松本零士デザインの最新式の近未来的な船ではありませんでしたが、その分、外の風にあたりながら河畔の風景を堪能できました。みんな自分のiPadやカメラを使って撮影に余念がありませんでした。両岸に立ち並ぶ高層ビルやマンションを見ながら、隅田川にかかる多くの橋をくぐり、あっという間の30分で船は日の出桟橋に到着し、ここで解散しました。
江戸時代からつづく下町の雰囲気が残る浅草とレインボーブリッジなどが望める東京湾岸のあたらしい東京とをともに楽しめた1日でした。