先日、次年度用の学校パンフレットの撮影があり、授業風景の撮影を依頼された。普段はスーツにネクタイという格好で授業を行っているわけではないが、その授業では撮影用ということもありビシッと決めて臨んだ。
普通に授業をやっている様子をできるだけ自然体でカメラマンの方がパシャパシャ撮るのが例年の形ではあるが、今回は一部段取りを決めての撮影となった。その理由はマスクである。生徒の様子を撮影する時は一時的にマスクを外させて、その時だけは私以外はしゃべらないで撮影。次は私だけがマスクを外して撮影という流れで行った。
ものの数分だけではあったが、久しぶりにマスクを外して授業を行った。心なしか声も大きくなってしまっていたように思う。
お互い若干の緊張感の中、無事に撮影が終わり撮影隊の方が教室を後にした後、少しザワザワした感じがあったのでどうしたのか生徒に聞いてみたら、私のマスクなしの顔を見たのが初めてであったとの事。
ある生徒が発した「先生の顔はもっとシュッとしていると思ってました。」という言葉には少し引っかかるものはあったが。。
彼らは高校2年生であるが、入学時からずっとマスクをして授業を受けている。教員もしかりである。よくよく考えてみたら、お互い目から下の部分はあまり分かっていなかったのかもしれない。
そう考えるとコロナ禍の長さと月日の流れの速さをしみじみと感じた。と同時に、パンフレットが完成する頃には、その写真の姿が当たり前の授業風景として紹介されていればいいなあと思った。
まだまだしばらくはマスク着用の期間は続くと思われるが、一日でも早く表情豊かな彼らの顔を見て授業や会話ができる日を心待ちにしながら、今日も明日も明後日も感染予防対策にはしっかり取り組もうと思う。
※ 撮った写真がこちらです。マスクなしの生活が当たり前になる日が早く来ますように・・・。