先日、映画「WEST SIDE STORY」を鑑賞してきました。スティーブン・スピルバーグ監督がミュージカル映画?と話題になりましたが、躍動感やスピード感のあるスピルバーグ監督ならではの撮り方と1961年のオリジナル版と同じ音楽の化学反応で最高のミュージカル映画を観た!と思いました。
印象的なのは見せたいところはスクリーンの中央正面にズバンと置いているところ。観客に視覚情報がストレートに伝わります。
オリジナル版で有名なバルコニーでの「TONIGHT」を歌うシーンは、スピルバーグ版ではSASUKEか?と思うほどの難コースを攻略してマリアのそばにたどり着こうとするトニーの奮闘が「インディ・ジョーンズ」シリーズを思わせるものがありました。
個人的に好きなのは「COOL」でのリフとトニーが対峙するところ。格闘ゲームみたいで格好いいです。
アニータの「AMERICA」のダンスもキレッキレで素敵でした。ちなみにこの映画ではオリジナル版のアニータを演じたリタ・モレノも出演していて、新旧アニータの共演が見られます。
あと背景の車や登場人物が着ている服、使っている食器やインテリアも1950年代のものなので注目してほしいです。
海外映画は字幕か吹き替えどちらがいいのか悩むところですが、私は字幕版をおススメします。この作品はニューヨークの不良とプエルトリコからの移民の対立が話の中心になっているので、英語を母国語としているジェッツの青年たちや警察官が話す英語とベルナルドやアニータたちが話すプエルトリコ移民の英語の発音の聞き比べができる(たぶんベルナルドたちの英語の方が聞き取れる)し、生歌も聞いてほしいからです。
できればこの映画を観たあとに1961年のオリジナル版も観てほしいし、着想のもとになった「ロミオとジュリエット」も観てほしいです。「ロミオとジュリエット」の原作本は本校の図書室にもあります。
ちなみに写真はバルコニーの再現セットですが、実際のバルコニーシーンはこんなに簡単に上がれるものではなかったです。
さいごに、映画館で映画を観る場合はマスクや手指の消毒などの対策をしっかり行いましょう。