甲子園で仙台育英高校が優勝し、その須江監督の優勝インタビューが話題となっています。
少し長いですが引用します。
「入学どころか、たぶんおそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春って、すごく密なので。
でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。
(略)本当に、すべての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。」
このインタビュー記事を読んで、目頭が熱くなりました。
日本学園でも、今の3年生は入学直後の4月・5月に登校すら出来ず、友達や担任の名前も声も画面越しの遠くから聞くしかなく、不安ばかりの春だったと思います。多くの学校で入学式すら出来なかった中、なんとか入学式だけはと実施したのが6月1日でした。その時の入学式の様子を水野校長がこのように書いています。
それ以来、ソーシャルディスタンスと言われ、「密にならないように」「マスクをしっかり鼻までかくしてね」「食事は前を向いて静かに」と声をかけ続け、本人だけでなく家族ですら熱が出たと連絡があれば自宅待機となりオンラインでの授業参加をお願いしています。また、これまで全員で活動してきた部活が距離を開けるためにとグループごとの集合・練習となるなど、ずいぶん不自由な学校生活が続いています。
それでも、ルールを決め、そのルールの中で最大限に充実した学校生活となるよう、生徒の皆さんと教職員とで精いっぱいがんばってきました。そして保護者の皆様のご理解ご協力があったからここまでやってくることができました。本当にありがとうございます。
とは言え、まだまだ終息には程遠い状況です。もうすぐ二学期が始まります。
これからもルールを守りながら、心の距離だけは「密な青春」を日本学園の学校生活で送っていきましょう。