“情報化社会”という言葉がよく聞かれるようになり、数年が経ちますが、社会は日々変化していると感じる今日この頃です。教育現場においてもその影響は少しずつ見られ、現在では生徒一人一人の学習ツールとしてiPadやタブレット端末が支給される時代です。厚生労働省が出している、労働経済の分析によると1990年代から2000年にかけて情報技術が急速に発展し、いわゆる情報化が進んだ、と記載されていました。そんな情報を私自身がiPhoneで調べて学ぶあたりが今の世の中の便利さを物語っているのでしょう。情報というものは非常に便利であり、上手く活用することができれば、自身にとって有益になるのは言うまでもありません。
しかし、その一方で「情報の正確さや、信ぴょう性」には注意しなければならないとも言われています。この社会の変化と言うのは、先に述べた学校でのiPadの導入や、映像授業、オンライン配信が、今では当たり前に活用されている事から伺えます。ある記事では、コロナが「情報・ネット社会の進みを10年早めた」とも記載されていました。
これは私の主観ですが、学校現場は狭い空間に陥りやすいと思っています。“学校”という一つの社会が出来上がっており、その社会での、独自のやり方が根強く残り、少ない情報や判断で動こうとすることがあったりします。外の人に触れようとしても、教員同士のお付き合いになることも多く“学校”という範疇からは出にくい環境です。
それにより、学校現場は社会の情報を取り入れ、すぐに利用し変化させ難い面もあるのではないか、見方を変えると現場の教員の指導力向上や成長にも課題が出ることもあるはずです。決まった中でしか動かず、何かを新しく考える必要の無い環境にいてはその人の成長はありません。
しかし、これらの課題は“情報化社会”が前に進めてくれます。様々な知識や学びは情報社会にあふれており、自身の意欲や行動次第では多くの情報を手にすることができるからです。つまり、今の時代は“学校”という環境の弱点も“情報化社会”によって解決されてくると見てよいでしょう。ですが、そうすると現場にいる1人1人の教員の“アップデート力”が問われてくるのも事実です。自身の成長を求めて学びを深めようとする意欲や姿勢があれば、おのずと調査し、学び、探究しやすい社会ですが、裏を返せば何もしようとしなければ成長できないということでしょう。
日々研鑽し、最新版にアップデートできるよう私も努力していきたいと思います。