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職員室リレートーク

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「補講にて」垣屋先生(高1副担任・理科)

投稿日2022/11/25

 先日、補講の担当にあたり高校3年生スポーツコースのクラスに行った。このクラスは昨年度(今年の3月)まで教科担当として授業を受け持っていたクラスである。廊下などでたまに見かける生徒もいたが、クラス全体で座席についている姿を見るのは久しぶりであった。補講課題を伝え、課題に取り組んでいる姿を見ながら、たった数か月の空白期間?ではあったが、彼らの雰囲気の変化に少し驚きを感じた。
 一言でいうと、みんな大人っぽくなっていた。

 考えてみれば、授業を受け持っていた当時は現役バリバリで部活動に取り組み、坊主頭の生徒も多かった。また、上級生として精神的にも技術的にもチームの柱となり後輩たちを引っ張ってきたに違いない。そして今年の夏を超え、中には完全燃焼したか不完全燃焼だったか分からないが部を引退し、卒業後の進路に向けて歩みを進めている姿がそこにはあった。

 髪型の影響も多分にあるとは思うが、この数か月の間に彼らの人生において一生忘れることの無い経験の蓄積が、彼らの内面から醸し出される落ち着きであったり、逞しさとしてにじみ出ていたのかもしれない。

 スポーツコースの生徒に限ったことではなく、担任や顧問としてほぼ毎日接しているとその変化は分かりづらいが、高校の3年間、もしくは中学校からの6年間というスパンで見れば心身ともに目を見張るほどの成長を遂げる生徒が多い。おそらく自分の高校時代もそうであったのかもしれないが、そんな年頃の彼らにはいつも驚かされる。

 補講課題に取り組んでいる姿を見ながら、今は卒業後の進路実現に向けて各自が持っている実力を存分に発揮してほしいと思った。そして、残りの高校生活でもたくさんの貴重な経験や思い出を作って、卒業式では堂々と背筋を伸ばし晴れ晴れとした表情を我々に見せてもらいたいなぁ。と思いにふけったひと時であった。

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