とあるクラスの創発学の授業を見学させてもらい、職員室に戻ろうとしたら音楽室から懐かしい曲が聞こえてきました。
「夏の草原に 銀河は高く歌う 胸に手を当てて 風を感じる・・・」
曲が聞こえてくるとふわっとなんだか不思議な気持ちになりました。この曲は前任校で初めて担任をしたときに合唱コンクールで自分のクラスが歌ったCOSMOSという曲でした。選曲している時に、これがいい!と若気の至りで自分の希望をクラスに伝えたところ、優しい生徒たちはじゃあこの曲で・・・と練習を開始してくれました。そしてその当時、その学年の隣のクラスにいた生徒こそ、見学をした創発学を教えている関根先生なのです。
2年前の職業講話のイベントのゲストとして招待したのをきっかけにあれよあれよという間に話が進み、今年度から創発学の授業を担当してくれることになり、同僚となりました。教員2年目。初めての担任。がむしゃらに頑張っていた当時、学年・行事・部活の中心となり頑張っていたのが創発学の関根先生です。
この4月から校内ですれ違うたびに声をかけてくれ、まだまだ若手だった時の気持ちに戻してくれる貴重な存在です。当時、部活や行事に一生懸命だった姿そのままに、創発学の授業に取り組んでいる様子は何とも頼もしい限りです。
彼が高校を卒業して10年以上経って、縁があって同僚に。人生何があるかわからないし、だからこそ面白いなと感じています。
教員1年目。今やっていることの成果がわかるのは10年先。気長に根気強くやりなさい。と声をかけくれた先輩先生の顔が思い浮かびます。あれから10数年。こういうことが起こるから、忙しくてもつらいことがあっても続けられるのかもしれません。
COSMOSで一番好きな一節は「みんな生命を燃やすんだ 星のように 蛍のように」です。
日々忙しく、めげてしまう日もありますが、当時に負けないくらい生命を燃やして進んでいこうと思います。
『COSMOS』作詞・作曲:ミマス