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「蝉の声と受験と」大森先生(国語科・高3担任)

投稿日2023/7/29

理解しがたい暑さが続いています。早く涼しくならないかと10日後くらいまでの天気予報を毎日チェックしてしまうのですが、「来週から30℃か、良かった」と期待させてその日が近づくと「はい、ずっと35℃超えです」と修正される…の繰り返しに心が折れます。

暑すぎるせいか昼間は蝉もあまり鳴いていないような気がするのですが、どうでしょうか?

 

今日で夏期講習2期が終わりました。高3Aは3者面談も終わりました。

講習3期まで彼らがどれだけ受験勉強に打ち込めるか、明日以降はもう願うばかりです。

 

エンジンのかかりが遅い男子生徒たちではありますが、受験に向けて意識が変わったなと感じることが増えてきました。

私の目に見える範囲では、講習の無い日も学校に来て朝から夕方まで勉強するなど頑張り始めた生徒が何人かいます。自宅や塾で本気で頑張っている生徒も他にいることでしょう。

 

受験は団体戦である一方で、やはりその本質は孤独なものだと思います。

私は受験生当時、自室にクーラーがなかったので、夜も窓をあけて風の涼しさをたよりに勉強していました。他の人が寝静まった時間、シャーペンをカリカリ動かしていると、鳴く時間を間違えた蝉が一匹くらいはいて鳴き声が聞こえてきます。松尾芭蕉の「閑かさや…」とは状況が違いますが、蝉の声が心にしみいるように感じられました。

 

3者面談をしていると「スマホの誘惑が…」という悩みが多く、ガラケーだった私の時代とはまた違う苦労があるようですが、1人でしゅくしゅくと勉強に打ち込むのはいつの受験生も同じです。特に明日から講習3期までの3週間はそういう期間になると思います。閑かな心で勉強に打ち込んで欲しいです。

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