先日、「日学祭」が終了しました。
中学1年C組の生徒たちは勿論のこと、私にとっても初めての経験で、バタバタしたところもありましたが、無事に終了する事ができました。保護者の方々含め、協力していただいた皆さまに対して、感謝の気持ちしかありません。
今回1年生は、7月に行った漁業体験の発表と、オリジナル劇という二本立てのメニューをこなしました。
漁業体験では、班に分かれ、それぞれ自分達が体験し得た知識の他に、データとして調べた情報をまとめ発表しました。夏休み中に登校していた生徒たちの楽しそうな姿が思い出されます。まとめの時間では、各自で調べたデータをお互いに共有しながら話し合いを重ね、お客様に何を伝えたいのかを模索していました。
そして、劇…
観る機会はあっても、演じた事や脚本作り、大道具作り等、経験した子が少ない(ほぼいない)中、クラスのみんなで、まずは「何をテーマにした劇を作るか。」から話し合いました。様々な候補の中で、ジブリ作品が選ばれました。「天空の城ラピュタ」を基に、そのまま演じては面白く無いという理由から、主役以外の登場人物に焦点をあて、オリジナルのストーリーを考える事になりました。
最終的には、「(悪役である)ムスカが何故闇落ちしたのか。」という内容に落ち着きました。その後、実行委員や企画係が放課後など空き時間に集まり、なんとか台本が出来上がり、配役が決定したのが9月初旬でした。セリフ覚えや練習、大道具作りなど、漁業体験の発表準備と平行して、なんとか当日を迎えた記憶があります。
「劇を成功させよう!」という一つの目標に向かって、全員で作り上げた本番最終日が、一番素晴らしかったです。
私が学んだ事は、行事における教師の役割です。常に生徒たちが困らないよう道筋をつけ、そして生徒同士が目標に向かって楽しんで進めるよう、裏で支えてあげる必要がありました。教師主導で動くのではなく、生徒たちの自主性を引き出してあげるために、時として、グッと堪える忍耐が必要なのだと感じました。
「手をかけるのではなく、目をかけてあげなさい。」
私の恩師が良く言っていましたが、改めてこの言葉が身に染みました。
忍耐面ではまだまだ努力しなければならない所はありますが(笑)、日々の学校生活で心がけていきたいと思います。
生徒たちの、「日学祭」を楽しんでいる姿や溢れる笑顔を見て、疲れが少し取れた気がしました。