日本学園に入学した生徒が、音楽の授業で最初にやることは、校歌を歌って覚えることです。その授業の中で、生徒と共に“なぜ校歌を歌うのか?”を考えてみました。
「この学校のシンボルだから」
「この学校がどのような生徒になってほしいかを歌詞に込めているから」
その通りだと思います。校歌は、言わばこの学校のテーマソングであり、歌えることはその学校に通った証にもなります。そして、大人になっても自分が通った学校の校歌を歌えるくらい、私たちにとって校歌は一番身近な曲の一つであると思います。
こういった話を彼らとしていく中で、ある生徒から「この校歌ってあと少しで変わるんですか?」と質問がありました。わかっていたことなのですが、いざ質問されるとハッとさせられました。
日本学園はあと2年で明大付属の共学となり、学校名も変わります。それに伴い校歌も新しく生まれ変わります。1948年に作られた今の校歌ですが、いざ変わるとなれば寂しい気持ちでいっぱいです。一方で、新しい校歌がどのような曲になるのか楽しみでもあります。
あと2年、歴史ある校歌を生徒たちと歌える喜びを噛み締め、授業でも行事でも一回一回大切に歌ってほしいと思います。