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職員室リレートーク

「いつでも帰ってこられる場所に」小松崎先生(中1担任・数学科・テニス部)

投稿日2024/9/15

 悔しい瞬間も、笑顔の瞬間も、ともに汗を流した場所。試合で勝っても、ボロボロに負けても帰ってこられる場所。そして、生徒が大きく成長できる場所。それが私が顧問を務める硬式テニス部の目指す場所。在学中はもちろん、卒業してからもいつでも帰ってこられて、安心できる、そんな居心地の良い場所になってほしいと願っています。

 テニス部では、保護者の皆様のご支援のもと夏休みと春休みに合宿を行っています。今年の夏も3泊4日の合宿を行いましたが、6名のOBが帰ってきてくれました。現在大学3年生のOB、修士の2年生、社会人1年目のOBなど、年代はバラバラです。
 そのOB達は、現役中、全員がいつも順風満帆だったわけではありません。3年生の最後の大会でレギュラーを取れず悔し涙を流した者、学習との両立がなかなか上手くいかず途中で一時期テニスコートから足が遠のいてしまった者、テニス熱が冷めてしまい再び燃え上がるまでに時間を要した者、皆、紆余曲折の現役時代を過ごしました。
 それでも、こうして卒業してからもテニス部に帰ってきてくれる。日本学園テニス部はそんな場所です。

 「人は得意な道で成長すればいい」とは本校創立者、杉浦重剛先生のことば。得手・不得手は誰にでもあるものです。だからこそ、集団生活の中では必ず役割分担ができてきます。苦手だからやらない、嫌いだから避けて通るではなく、自分ができることを探してやってみることで自然と互いをカバーし合えるのです。教室では普段大人しいキャラクターの生徒が大きな声を出して部を鼓舞する姿に、自身はレギュラーを取れなかったけれど部を代表して戦っている仲間や後輩を全力の拍手で応援している姿に、日常生活では見えない姿を知ることもできました。こうして、多くの部員の、「苦手だけれどやってみよう」に変わる瞬間を目の当たりにしてきました。
 どんな形であれ、そこには彼らの居場所があったのです。テニス部で大切にしていることは、放課後も、卒業後も、彼らが帰ってくる居場所を守り続けることです。

 今年度は中学1年生の担任をしておりますが、クラスの生徒たち一人ひとりにも、教室では見せないバックグラウンド、秘めている闘志や他の居場所もあることをいつも考えながら、個性を大切にしてクラス運営をしている毎日です。そして、自分の教室が「安心できる居場所」になってほしいと思っています。

 クラス、部活、生徒会、地域のクラブチームに習い事。「自分の居場所」をひとつと決めずたくさん持っておくといい、日頃からそんな風に考え生徒たちとともに楽しい学校生活を送っています。

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