“Ask not what your country can do for you, but what you can do for your country.”
(国があなたに何をしてくれるのかではなく、あなたが国に何ができるのかを問いなさい)
アメリカ・ケネディ大統領の就任演説の中で出てきた一節です。(卒業アルバムに何か書いてくれと言われたときはこれを書いています)
皆さんはこれまでは何かをしてもらうことが多かったのではないでしょうか。それはある意味当然のことではあります。これからは社会的にも法律的にも(成人年齢が変わりましたね)一人前の人として扱われるようになり、みなさん一人一人が周りに対して何ができるのかを問われるようになっていくでしょう。
今はまだできることが少ないでしょうが、いろいろな経験をする中でできることが増えてきたり、やるべきことが見つかったりすると思います。そのときは遠慮なく力を発揮しましょう。自分の能力は自分が生きるためにありますが、同時に周りを幸せにするためにもあるのです。いくら自分に能力があったとしても自分のため「だけ」に使ったり周りを不幸にするようでは意味がありません。
上の一節には続きがあり、
“My fellow citizens of the world, ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.”
(親愛なる世界のみなさん、アメリカが皆さんに何をしてくれるのかを問うのではなく、我々が一緒に人類の自由のために何ができるのかを問うてほしい)
と続きます。規模は違っても何かをしてもらうことだけ考えるのではなく、周りに対して何ができるかを考えて行動できるようになってほしいと思います。
杉浦先生は様々な言葉を残されていますが、その中に「社会の一隅を照らす人間になれ」というのがあります。自分のことだけを考えるのではなく、周りの人や社会を幸せにできるようになってほしいという思いがあったのではないかと思います。ぜひみなさんには持っている能力を自分のためだけでなく周りの人、コミュニティ、社会のために提供できる人になってほしいと思います。
みなさんの人生はこれからが本番です!幸多からんことを!卒業おめでとう!