9月の終わりに本校の文化祭があります。体育祭も大いに盛り上がりますが、様々なことを1から計画していく文化祭も盛り上がり、達成感があります。
さて、私のクラスは校内企画が射的、模擬店が唐揚げとポテトです。理系22名でどちらもこなさないといけないのでなかなか忙しいです。ホームルームの時間を使って企画係を中心に一生懸命頑張っています。私の学生時代は、部活動の公式試合と被ることが多かったので、基本的に参加できず、参加できたとしても初日の10時までなどで、文化祭というものを味わった記憶がありません。なので、教員になってから生徒たちと一緒に文化祭に向かって準備をするようになって初めて文化祭の楽しさを知ったような気がします。
文化祭をやる上で担任として意識していることが2つあります。一つ目は、提案を否定しないこと。もう一つはこちらから極力提案をしないことです。それぞれの出し物のクオリティを上げるだけ、模擬店で利益を追求するだけならば私はいくらでも口を出します。でも、それでは意味が無い。文化祭を通して学んでほしいのは、「自分たちで考え、計画を立て、それを実行する」ということ。彼らの提案を聞いていると、たまに「これ大丈夫かな?」とか「うまく回るかな?」ということがあります。でもそこで、「これは難しいと思うからこうしよう」と私が言ってしまうと、彼らは計画を吟味することを学ばず、ただ安全なレールの上を歩くだけとなってしまいます。もちろん、本当にまずいと思うときは口を出しますが。
「自由に考えて計画していいよ」というと、彼らは喜びますが、すぐに自由だからこそ難しいということに気づきます。気づいて、悩んで、何度も何度も考えて、文化祭を迎えます。大変だとは思いますが、これが、彼らが成長する大きなチャンスだと思っています。
文化祭まであと10日。これからどこまで成長できるか、楽しみにしています。