校祖杉浦重剛先生は、国を作るには人材の育成が要と考え本学園を創立し、その志を受け継いで、以来130有余年の歳月を「個性を尊重した人材の育成」に努めてきました。
20世紀に入り、時代の様相は一変し科学技術のめざましい進歩により、人類はかつてない大きな力を得て活動範囲を拡大し、交通網や情報通信網が飛躍的に発展してゆき、今やその勢いは留まるところを知りません。
しかし、いくら科学技術が進歩し生活が変化したとしても、人間の根幹をなす人間性そのものが変化する訳ではありません。教育の根幹は、この世界を作っている人のあり方の基礎基本をしっかり育成することです。
自分の都合だけで物事を推し量るのではなく、人の気持ちが分かり、人を支えて行ける人、他の人のために生きることが出来る人材を育成することです。
他の人のためになるには、力がなければできません。みなさんにとって大切なことは、他の人を支えることの出来る力、つまり「体力」や「学力」、さらには「徳」を身につけることです。
それが周囲の人をも幸せにし、その先にある国や他国、世界を幸せにしてゆくことに繋がります。日本学園は、個性豊かな21世紀の人材の林、22世紀の人材の森を育んで行きます。