中学受験の方へ 高校受験の方へ 在校生・保護者の方へ

キャリア教育

明治大学出張講義「日米の働き方とキャリア形成の違い」

投稿日2024/11/15

 高校2年特進コースを対象に、明大商学部商学科・久保先生に出張講義をして頂きました。
まず、経済学部・商学部・経営学部の違いについてというところから丁寧にお話頂き、大学の授業や研究について、生徒たちが具体的なイメージを持つ良い機会となりました。

 「ゼネラリスト養成型」の日本と、「エキスパート養成型」のアメリカ。講義をお聞きして、なるほどと思うことばかりでした。たしかにその違いは、採用活動から顕著です。日本は「ゼネラリスト養成」を基本としていますから、例えば飲食店に入職すると、「ホール」・「レジ」・「バリスタ」のすべてを経験します。「ホール」がさばけるようになったら、「レジ」の扱い方も習い、その後「バリスタ」へと、職務の難易度が少しずつ上がっていくイメージですよね。

 一方アメリカの採用活動は「エキスパート養成」を基本としていますから、その人材を「レジ」という職種で採用したら、「レジ」のみを行わせるわけです。企業はそれを前提として、「職務内容」を明確にした上で募集し、「その職務を遂行できる人」が応募します。事前に「資格」や「経験」、「能力」も必要とされますね。そして、就職後はさらに磨きをかけ、「特定の職務能力を持つ人材」が育つ、という仕組みです。

 このような日米の違いをお話して頂いたあと、生徒に「どちらが良いと思うか」考えさせて下さっていました。一般的に、文系は「ゼネラリスト型」を、理系は「エキスパート型」を好む傾向にあるようです。

 その後、その違いを踏まえて、日米の「募集」や「昇進」、「転職」の違いなどについてもお話頂きました。
最後に、大学進学を目指す生徒たちへ向けて、「研究とは?」というテーマでお話頂きました。久保先生からの、「1つのテーマを深掘りできる探究心を持ってほしい」というメッセージは、生徒たちの心に響いたようでした。
―将来、研究したいことのために、学びたいことのために。では今、そのために自分がすべきことは?社会に役立つってどういうことだろう。自分は何ができるだろう。―

 真剣な生徒たちの横顔が印象的でした。久保先生、貴重な機会を頂きまして、ありがとうございました。

トップページ
Page top
中学入試
高校入試