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為替株式学習部

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第17回学生円ダービー結果報告

投稿日2017/7/31

今回の円ダービーは6月末と7月末の為替相場をその1ヶ月前に予想することになっていました。1回目の予想は残念ながら大きく外れてしまいました。
私たちは6月末為替予想値 107円30銭と円高になることを予想したのですが、112円5銭となり、全く逆の円安の動きになってしまいました。円安に動いた大きな要因は米FRBの金利引き上げ政策の影響で、日本都の金利差が拡大することでドルを買う動きが出たことでした。また、フランスの大統領選挙もEU離脱を唱えるルペン氏が万が一当選したら英国国民投票並みの衝撃で一気に円高になったでしょうが、EU支持派のマクロン氏が過半数以上を獲得して当選したことも欧州の経済安定になるという憶測から安全資産の円を手放す動きが出たことも円安に動かせたのでしょう。いずれにせよ4円65銭予想が外れてしまいました。

2回目の予想は6月5日までに提出したのですが、私たちは110円80銭と予想しました。部長の大西君が中心となって決めてくれましたが、理由は次のようなものでした。

大西部長の予想

今回我々は過去の円ドル相場の値動きと今後に予定されている経済イベントを基軸として予想を行った。まず、今年度の円相場は1ドル112円台後半〜110円台前半までの値動きとなっていて、年間で10円以上の変化が見られた昨年度に比べて、かなり小幅な値動きとなっている。
第二の着目点としては7月に行われる主要経済イベントに注目した。7月20日に予定されている日銀金融政策決定会合とそれの終了後の政策金利発表は特に重要度が高いイベントである。現在の金利はー0.10%でいわゆるマイナス金利となっているが、これが継続されるのか、または修正されるのかは、相場に大きな影響を与えることが予想される。近頃の経済状況、政治的状況などを考慮し、我々はこの金利が続くと予想した。
同日には黒田日銀総裁の定例記者会見もあり、そこで語られる内容によっては相場の値動きが顕著にみられるようになることにも十分配慮しなくてはならない。
一方米国では、政権交代直後の期待感は、ハリケーンも発生していないのにとっくに消え去り、いまや多くのバッドニュースが聞こえてくる。
またまた安全通貨の円買いとなるかもしれない。そして、ここ数週間の相場は円安が加速しており、その揺り戻しが7月中には来るだろうと予測した。
以上から、我々は7月終了時には現在のレートからは若干の円高になると予想した。

結果的にはなかなかいい予想値となり、本日の終値は110円57銭であったため、2ヶ月の合計乖離幅は4円88銭となりました。全体で何番であったかはまだわかりませんが、大西君は予想値を立てるための理由付けや目の付け所が非常に良くなったと感心しています。

次はTTBiz です。8月6日が第1回のミーティングです。彼らが登録の時に送った英語は今度ご紹介いたします。

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