今年も本校の廊下の壁に進路決定の桜の花が咲く時期になりました。コロナウイルスの影響で各学校のオープンキャンパスや説明会が制限され、例年にない緊張感の中で入試が行われました。その中であげた成果は本当に素晴らしいことです。
私は大学入試対策の生物を担当しています。私の授業を履修している野球部のK君の進路がどうなるのか、ずっと気がかりでした。K君は野球部の中心選手としてチームメイトを牽引してきました。コロナウイルスの影響で部活動も制限されて、野球はやりきった感がなかったのではないか、心が折れてしまわないか心配していました。しかし、そのような心配をよそに、K君は、授業に加えて早朝モジュール講習や春夏冬の休み期間の講習も全て出席し、一所懸命に生物の勉強に取り組みました。
冬期講習後、K君に「年末年始に自宅で受験予定大学の過去問を解いたらアドバイスができるからメールをするように」と指示したところ、「年内は英語と数学を集中して解くので年明けから生物を解きます」と連絡してきました。すると元日から毎日きっちり2年分ずつ解いて、自己採点した報告がK君から私に届くようになりました。まさに有言実行。正月から計画的にきっちり入試問題を解いて報告してきた彼は本当に強いなと思いました。努力の甲斐もあって、K君は大学への合格を掴むことができました。コロナ禍でも腐らずに最後までやり遂げられた、まさに文武両道を果たした彼の今後に期待せずにはいられません。
まだ自分の志望校へ合格を果たせない生徒たちの声を聞きますが、最後まで諦めずに努力をし続けてほしいと思います。昨年度、私のクラスでは、卒業式当日が志望大学の入試だった生徒が最後の最後で合格を掴みました。
頑張れ!受験生。
※ 廊下の壁の合格掲示板です。プライバシーもあるので見にくい加工をしてあります。ご了承ください。