私の趣味は音楽と釣りです。顧問をしている軽音楽部は大きな音が出るので換気はできないし密にはなるし歌えば飛沫が……、ということでコロナ禍においては全く活動できませんでしたが、5類になった今、バンド数も増えて活発に活動できています。日学祭に向けて顧問としても積極的に関わってゆきたいと思っています。
そしてもう一つの趣味である釣りもまた、県境をまたがないなどといった行動制限もあり、なかなか行くことができませんでしたが、この夏はそれまで毎年弟と行っていた千葉県のダム湖に行く予定です。360度見渡す限り緑が広がる湖上にボートを浮かべて缶ビールを開け(弟が下戸なので車の運転は弟任せ、便利)、この原稿を書いている段階ではまだ行っていないので分かりませんが、釣果などを気にせずにのんびりと波に揺られる時間は至福の時間です。
そう、趣味とは日常ではない時間を楽しく過ごすものと言えるのではないでしょうか?
私が担任をしているクラスはスポーツコースのクラスです。その「趣味」という言葉を最近三者面談でたまに聞きます。進学先で現在自分が行っている競技を続けるか否かというお話です。「大学で今の競技を続ける?」「いや、趣味というか、サークルで続けようと思っています」といった会話です。
ほとんどの生徒が幼少からその競技を続けて来ています。今年18歳で競技歴10年以上の生徒もいます。面談をしている限り、その競技を今まで続けて来たことに誇りを持っている空気を感じますし、高校までやり切ったという強い自信を感じます。とても堂々としています。ぜひ大学で、今度は趣味として続けて欲しいと思います。今までとは違う気持ちや感覚でプレイできるのではないでしょうか?「継続は力なり」です。
また、もちろん大学でも続ける生徒もいます。“大学でも続けて更に高みを目指すんだ”という意気込みを感じます。これもまた「継続は力なり」です。
どちらも楽しみですね。自分が打ち込めるものがあって、それをどのような形であれ続けることは、とても素晴らしいと思います。
そしてまだある高校生活を、進路のこともしっかりと考えつつ、こちらも楽しんで欲しいと思います。そしてそして皆さん、高校生活最後の夏休み、これもまた良い夏休みを過ごしてくださいね。
と、ここまで書いて何となく「釣果などを気にせずにのんびりと」でいいのか?とちょっと疑問に思っている自分がいます。やむなし。今年は湖上の缶ビールを少し減らしてみようか……。