7月に接眼ミクロメーターの使い方を確認する実験を行いました。中学校の授業で顕微鏡を使用したことがあるだけに、実験時の手際の良さが目につきました。オオカナダモの葉の面積を実際に測定してみました。μ㎡という小さな単位でも面積が求められることに生徒達は驚いていました。
顕微鏡の使い方はばっちりということで、8月下旬の実験では、ピス(ニワトコの茎の髄)を用いて葉の薄片をつくる手法で、学校内で見られる植物の葉の縦断面を観察しました。最近は、ピスの代用品の発砲スチロールもあるので、生徒たちは発砲スチロールと本物のピスで比較して薄片をつくりました。「ピスの方が断然薄片をつくりやすいです」と生徒達はもらしていました。剃刀で切る感触が全然違うとのことでした。様々な植物を用いて実験を試みましたが、できる限り薄い試料をつくるためには硬めの葉が向いており、最終的にキンモクセイの若い葉でプレパラートをつくり観察しました。今回は、生の試料の観察ということで、封入剤を用いることはせずにそのまま観察して、参考書の図版と比較しました。葉の表面側の柵状組織、裏側の海綿状組織が確認できました。