1月20日(土)品川区立小中一貫校品川学園内で実施された「ファイナンスパーク」に高校生2名が参加しました。
公益社団法人ジュニアアチーブメントが主催し、三井住友フィナンシャルグループ共催となり、10名ほどの社員さんが各グループに一人ずつ付き、生活設計シミュレーションを体験しました。明確な順位がつく大会とは少し性格が異なりますが、およそ80名ほどの高校生が初顔合わせをしながらグループに分かれました。グループ内では一人ひとりが仮想の人物設定を担当しながら将来のお金の必要性について詳しくみていく企画です。家を借り、食費を考え、車を買うのか、旅行をするのか、旅行をするときは海外ならば為替がどのように関係するのか、などなど非常に現実的な計算をしなければなりません。しかももちろん収入の範囲内に収めなければ担当者のOKが出ないのです。
かなり現実的な数字で将来を体験するので、保護者がどのようにして学費を捻出しているのか、子供の小遣いを工面しているのか、実感することができ、大変勉強になったことは間違いありません。
ご担当された三井住友フィナンシャルの方にこっそり部員の印象をお聞きしたら、「計算も早いし、非常に鋭い質問もしてくるので驚いた。」「お金の動きや社会のことをよく理解している」というお褒めの言葉をいただきました。参加したふたりはあくまで当然だという余裕ぶりで、頼もしさを感じました。今まで為替株式学習部で体験したことが無駄になっておらず、彼らの身についている証拠であると実感しました。
大西君の設定 離婚して配偶者いない、6歳の子供がいる
年間収入 2、846、736円
税金月額合計 12、483円
月額年金保険料 20、969円
月額健康保険料 12、676円
伊藤君の設定 未婚配偶者なし、子供なし
年間収入 1、153、668円
税金月額合計 22、046円
月額年金保険料 29、706円
月額健康保険料 17、987円
あとは生徒の感想にて報告に代えさせていただきます。
高2E 大西駿
先日、ジュニアアチーブメントと三井住友フィナンシャルグループ共催のファイナンスパークに参加してきました。会場は小中学校の一室だったのですが、そこには大手企業のブースやpcがあり、閉鎖的な空間である学校の中にイレギュラーな場所があるのも一興だと思いました。
午前中は三井住友フィナンシャルグループの社員さんから自分の半生と「働くこと」、そして銀行の役割について語っていただきました。そこで、中途採用の人や転職していく人、してきた人が多くなっていることを知り、この国の僅かな進歩を感じました。
午後は仮想の人物になりきり、将来の生活設計をしました。年収284万円という現実的でシビアな数字で生きていくためには、娯楽費や食費を削減する他なく、低所得労働者の生活の厳しさを理解させられました。
社員さんから、聞くところによると、渋谷区の全小学生がこのファイナンスパークを体験するそうです。児童に現実を突きつけるのは非情な気もしますが、まだ具体的に定まっていない未来を考えることは、創造性や生活力を鍛えるので、優れた教育だと思います。
また、日頃の部活動で養われた知識が役に立つ場面がありました。今回、ファイナンスパークで得た感動や経験が将来にきっと役に立つことでしょう。
>>>大会参加回数を重ねる毎に感想文の質も非常に高くなっていることに感動します。大西の言うとおりこの部屋は経済を学ぶための仮想空間になっていて、家を借りるならばCENTURY21のブースで入力し、車を購入するならばフォルクスワーゲンのブースで入力します。一番実感できたのはスーパー「ライフ」のブースでしょう。自分の収入にあわせた材料を購入することになります。まさにこれは日々保護者の皆様が君たちを育てるためにやっている日常なのです。それを実感できたこと、お金の大切さを身にしみて分かったことは何よりも代えがたいものでしょう。あとどのくらい為替株式学習部で活動できるのか分かりませんが、いっぱい吸収して立派な社会人になってほしいです。
高2D 伊藤夏輝
感想待ち