昨日5/23より都内各所にて、「全国高等学校総合体育大会・東京都予選 (通称:インターハイ予選)」が始まった。昨年度はコロナ禍に見舞われ、春夏の大会は中止となった。依然、収束の見通しのつかない今日ではあるが無事大会が挙行できたこと、高体連を筆頭に役員、顧問の先生方、会場を提供して下さる学校関係者の方々にこの場をお借りし、御礼申し上げる。
伴い、3年生にとっては高校バスケの集大成とも言えるこの大会へ賭ける情熱や思いはいかほどのものか。間接的にでも共有出来ればと思いながらも、諸事情から棄権せざるを得ない学校もある。そのやりきれない胸中察するに余りある。同じくバスケを愛する者として彼らの無念さを背負って、選手、スタッフ一同、今大会に挑みたい。
我らにちがく勢は都立練馬高校との初戦を勝利で収め、幸先の良いスタートを切ることが出来た。出だしこそ公式戦の持つ雰囲気に緊張してか、ミスが目立ちなかなか良い波に乗れず多々良を踏んだ。それが後半は一転、緊張と迷いが払拭されたか、前半にはなかった堅守猛攻で相手を圧倒し、勝利へとつながった。インターハイ出場を目標とするチームでありながらも課題の多き一戦であったことははたいふべきにもあらず。
試合の内容はさておき、今回の練馬高校の監督であるS先生との縁は私にとってもにちがくにとっても浅からぬものである。私の前任校でバスケ部の保護者の方がS先生の指導方法や生徒の心の掌握を絶賛していたことがあった。それにあやかろうと早速練習試合を申し込んで勉強させて戴いたことが懐かしい。程なくして練馬に行かれてもお世話になったことはいうまでもない。
また、にちがくの前監督であった故大浦先生とS先生は大学の同期であった。切磋琢磨の間柄であったことは勿論、懇意にしていたとS先生談。それから幾歳月を経て公式戦でガチンコ勝負ができるなんて袖振り合うも多少の縁といってもいいだろう。
試合中だけでなくその前後には様々な思い出や記憶、そしてドラマがある。勝負事は兎角、結果だけに目を奪われ、一喜一憂しがち。でも敢えて俯瞰的、多角的に物事を見ようとすることが次への布石に繋がるような気がする。否、年を取ったからこそそれが出来るような気がする。
5/30に2回戦を迎える。勝って驕らず。挑戦者の気持ちを忘れずに、泥臭く直向きなバスケを40分間継続されたし。