7月24,25日に相模原総合体育館にて関東私学大会が行なわれた。今大会は、冬の私学大会の結果を踏まえて出場することができ、今年度は関東で64チーム(グループA:32チーム,グループB:32チーム)が参加した。本校は、昨年度の冬の私学大会での成績が評価されグループBで出場することとなった。
試合結果(24日予選リーグ)
対 平塚学園(神奈川) 25−14,25−14
対 市川高校(千葉) 25−14,25−17
対 常総学院(茨城) 25−16,25−22
予選リーグは4チーム総当たりで行われた。どの試合でも、サーブで相手を崩し、切り替えしての早い攻撃がうまく機能する場面も見られたが、本来の生命線でもあるレシーブでのミスが失点につながる場面もあり、修正しながらの試合運びであった。結果的には全勝することができ、1位通過で翌日の決勝トーナメントにコマを進めることができた。
翌日25日の決勝トーナメントは、各コートで1位通過してきたチーム(8チーム)でトーナメント戦が行われた。
試合結果
対 浦和学院(埼玉) 25−16,25−22
準決勝 対 敬愛八日市場(千葉) 25−22,25−19
決勝 対 桜美林(東京) 25−17,25−27,25−22
初戦は浦和学院と対戦した。1セット目の序盤は、相手のミスやサーブポイントやスパイクが適宜決まり、中盤まで14−5で本校優位の試合展開であった。しかし、相手も徐々に息を吹き返し、17−12まで追い上げられたが、終盤でコンビを絡めた形が有効に決まり、相手を寄せ付けない展開で振りきることができた。
2セット目は、本校のサーブミスから始まり、相手にも連続得点を与えるなど我慢の展開となった。11−9と若干のリードであったが、相手のタイムアウトを期に、徐々に流れが変わり、14−13と一進一退の展開となった。終盤までもつれ込んだが相手にリードを許すことはなく何とか逃げ切ることができた。
準決勝は、敬愛八日市場と対戦することになった。スタートでリズムをつかんだチームが有利になることが予想されたが、5−2と若干ではあるが本校に分がある感じであった。しかし、そこからはまさに一進一退の攻防が終盤まで続き、追いつかれての21−21と接戦の様相。最後は我慢比べになったがブロックポイントを期に一気に振り切った。
2セット目は、勢いに乗ったまま、序盤は8−2と相手を突き放すものの、そこから5連続失点。またもや接戦が予想されたが、踏ん張りどころでスパイクが決まり、16−14と若干のリード。一気に引き離したいところではあったが、逆に相手のリズムになり17−18と逆転されてしまった。しかし、ここから慌てることなく集中してプレーし、逆に相手がミスを連発し辛くも勝つことができた。
決勝は、今年度東京代表として関東大会にも出場している桜美林高校と対戦することになった。1セット目、いきなり相手のペースで1−5と引き離されてしまい、どうなることかと思ったが、徐々に流れを引き戻し、16−10とリードした形で中盤に入った。終盤で4連続失点はあったが、最後は逃げ切る形でセットを取ることができた。
2セット目は、勢いを持続したまま6−2と良いスタートが切れたものの、スパイクミスやトスミスなどが絡みそこからまさかの7連続失点。中盤で9−16と大きく引き離されてしまった。中々厳しい状況ではあったが、流れがガラッと変わり、17−17まで追い上げた。そこからは一進一退の攻防であったが、最後は相手に振り切られあと一歩のところでセットを落としてしまった。
フルセットにもつれ込み、暑さもあって体力勝負でもあったが、序盤は6−2と本校優位の展開。しかし、そこから徐々に相手に追い詰められ、11−11で中盤に入った。途中、エースが3連続ブロックをくらいムードが悪くなったが、レシーブで粘りラリーを制するといった展開流れを呼び込み、センター線の頑張りもあって苦しみながらも逃げ切り勝つことができた。
どの試合も非常にタイトな試合展開であったが、選手は最後まで集中力を切らさずよく頑張ったと思う。優勝できたことは大きな自信として今後に生かしてもらいたい。
ただ、課題も多く見られた。視野が狭くなり、気持ちに余裕がなく、無駄な力が入ってミスをしてしまう場面が多く見られた。この夏、技術面はもちろんのこと、精神面も鍛えて、自信を持ってプレーできる個々と集団にしていく必要がある。一つの大会が終わったが、次の試合に向けて日々練習を重ね、本校のスタイルでもある粘り勝つチームを作り上げていきたいと思っている。
夏はまだ始まったばかりである。