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「芥川龍之介『奉教人の死』」(オススメの一冊シリーズ1) 谷口先生(高3学年主任・国語科)

投稿日2021/7/19

 この場は「お薦めの本」を紹介するコーナーになっていますが、最初に普段から私が学校外で読書に関わる活動として行っていることをご紹介したいと思います。

 

  • 各大学教授数名と各大学博士課程・修士課程の学生、批評家、小説家、社会人の方々10数名で毎月一回行っている「Zoom読書会」。主に各専門分野の最新研究書を担当者を決めて発表してもらい、意見を出し合う読書会。
  • 各県に散らばっている旧友数名と毎月一回行っているこれも「Zoom読書会・映画批評会」。主にこちらは最新の詩集や芥川賞・直木賞など話題の小説を中心とした読書会。また次回まで見ておかなければいけない映画を5本以上決めてそれを批評する映画の会も兼ねる。

 

 こんなことをここに書きましたのも、大人たち(先生たち)も何とか日常的に本を読む工夫をしていることを知ってほしいからです。通勤電車の往復の時間も「隙間時間」として利用すれば、年間で50冊以上は読めるものです。皆さんは、朝テストの英単語や漢字を見る時間になっている人が多いでしょう。ときにはそこで今気になる本を読む時間を取って読んでみるのもいいと思います。またこの長期休暇の時間を利用するのもいいと思います。

 

 さて私のお薦めの1冊ですが、教科書でも習う芥川龍之介の「キリスト教」と日本に関する小説です。『杜子春』や『羅生門』などは何かの機会に読んだかも知れませんが、芥川が「キリスト教」と日本に関する小説を書いているなんて知る生徒はそう多くないと思います。内容は紹介しませんが、是非新潮文庫『奉教人の死』を読んでみてください。
 なかでも表題の「奉教人の死」はもちろんその他「おぎん」「神神の微笑」はぜひ読んでほしいと思います。これらの話で何を考えますか?

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