この場は「お薦めの本」を紹介するコーナーになっていますが、最初に普段から私が学校外で読書に関わる活動として行っていることをご紹介したいと思います。
こんなことをここに書きましたのも、大人たち(先生たち)も何とか日常的に本を読む工夫をしていることを知ってほしいからです。通勤電車の往復の時間も「隙間時間」として利用すれば、年間で50冊以上は読めるものです。皆さんは、朝テストの英単語や漢字を見る時間になっている人が多いでしょう。ときにはそこで今気になる本を読む時間を取って読んでみるのもいいと思います。またこの長期休暇の時間を利用するのもいいと思います。
さて私のお薦めの1冊ですが、教科書でも習う芥川龍之介の「キリスト教」と日本に関する小説です。『杜子春』や『羅生門』などは何かの機会に読んだかも知れませんが、芥川が「キリスト教」と日本に関する小説を書いているなんて知る生徒はそう多くないと思います。内容は紹介しませんが、是非新潮文庫『奉教人の死』を読んでみてください。
なかでも表題の「奉教人の死」はもちろんその他「おぎん」「神神の微笑」はぜひ読んでほしいと思います。これらの話で何を考えますか?