コロナウィルスの登場から、丸2年が経ちました。この2年間、若いみなさんは本当によく我慢して、精一杯がんばってきましたね。感染拡大の生活への影響は、若い人ほど大きいと言われています。若いうちにしかできないことが多いからだそうです。確かにそうだなぁと思います。一方で、「若いうちにしかできない」という言葉をそのまま鵜吞みにしてしまってよいのだろうかという思いも、私は同時に感じます。
人生では、思ったとおりに進まないこと、つまずいて立ち止まることが、いろいろ起きるものです。学校に行かれなくなっても、行事や試合ができなかったとしても、思うように友達が作れなかったとしても、別の形で自分なりのチャレンジができる、大人になってからだっていつでもチャレンジができる、そんなふうに将来への希望や安心を感じられる社会であってほしいとも思うのです。
今年度も、いろんな思いがけないことがあるかもしれません。ガッカリしたらガッカリだ!と思ってよいし、ぜひ大声で叫びましょう。「当然だよね」と自分に声をかけてあげましょう。ただし、間違っても、誰かに攻撃という形でぶつけないように。私にもみなさんの思いを、ぜひ聴かせてください。たっぷり思いを聴いた後、ガッカリした気持ちや“経験できなかったという経験”も含めたすべてがみなさんの栄養となっていくように、一緒に歩んでいきたいなと思っています。