今年も残すところあと5日。思い起こせば色々なことがありました。その「色々」の中にはここ数年実施できなかった行事というものがあります。
およそ3年前のこの時期から始まってしまったコロナ禍、それは世界全体、社会全体にどれだけの影響を与えたことかはここでは記しませんが、教育現場に与えた影響はどこの小学校・中学校・高校・大学と、計り知れないものがあり、それを経験してきました。
が、日本学園、今年は全ての学校行事が実施できました。1学期の体育祭、2学期は日学祭とマラソン大会、高1はワンデー創発に球技大会、高2の沖縄修学旅行などです。来校者数限定の予約制などといった部分はありましたが、3年振りに学校行事が戻って来たのです!
授業や部活動は教育現場においてはもちろん大事なものではありますが、やはり行事は教室以外で生徒が活動・活躍する姿を見られるもので、そして何より教室以外では見られない生徒の笑顔が見られる場です。
体育祭で自分のクラスを応援する姿、日学祭で来場者に対応する姿、さして暑くもなく、むしろ肌寒いこの秋のマラソン大会で汗だくになって必死に走る姿、沖縄修学旅行では初めての飛行機搭乗で離陸の瞬間に感動する姿、どの姿も教育現場にはなくてはならない姿です。それを今年は見ることができました。教員としてこれほど嬉しい瞬間は絶対にありません。
羽田空港で「おーい、ほら、チケット配るから出席番号に早く並べ~!」と声を発した瞬間に、この3年が一気に戻って来て感慨深いものがありました。その瞬間に「も一回言いたいからそんなに早く並ばなくてもいいよ~」とすら思ってしまうほどに。
生徒も教員も、そして保護者の皆様も、誰もが学校行事というものの大切さを思い出した今年だったと思います。まだまだ感染者数は高い水準で移行していますが、でもそれができた社会情勢に感謝しつつ、では通知票を作ることにします。
そして一刻も早い段階でコロナ禍がコロナ過になりますように。
最後に、行事ではありませんが3年生は「入試」というものが残っています。「先生、〇〇受かりました!」。この笑顔もまた、最高に嬉しいものです。直前講習、私も頑張ります。一緒に頑張って、一緒に笑いましょう!