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「近づく中学入試と成長の多様性」谷口教頭(表象文化研究部顧問)

投稿日2023/1/30

 いよいよ今年度の中学入試が近づいてきてきました。多くの受験生の皆さんが本校を受験し、そして入学していただけることを教職員一同心待ちしております。

 

 さて毎年こうやって中学受験を行い新しい生徒を迎える季節になると、つい思いを馳せるのは同じように中学から入学し本校で学んで巣立って行った卒業生のことです。
 本校は「人は得意な道で成長すればよい」(杉浦重剛先生の言葉)を掲げ、文化勲章受章者をはじめ多くの卒業生を輩出してきました。ここ10年本校はオリジナルプログラム「創発学」を実施し先輩たちに倣い、それぞれが得意を見つけ得意を伸ばし、生徒独自の進路を見つけて巣立っていったように思います。

 

 昨年夏にアメリカから帰国していたS君と再会し、帰国前に吉祥寺の喫茶店で近況を聞かせてもらいました。
 彼は現在カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California, Santa Cruz. Baskin School of Engineering Computer Science Majorの3年生です。主にデータサイエンスを学んでいます。中学時代から新しいアプリの開発に大変興味を持っていました。彼は本校で学んだ「創発学」を通じて自分の興味関心をどこまでも追究するための最善の進路を発見できたと言いました。

 

 また昨年夏にイタリアから多くの写真やメールが届きました。現在早稲田大学で美術史を専攻しているO君からでした。彼は高1のときに単身フランスに渡り、ルーヴル美術館などパリにある多くの美術館を回りました。そして今回大学3年生でイタリアの教会や美術館を回り、大学院で何を論文のテーマにするか探究活動に出かけているとのことでした。

 

 この二人に共通しているのは、実は中学時代、東京都内の美術展を年間20回は一緒に見て回ったという豊かな経験があることです。進む道は異なっていますが、彼らは学校での「創発学」を学んだだけでなく、「表象文化研究部」の先輩と後輩でした。感性を磨くことが「非認知能力」を伸ばし、最終的には「認知能力」のみならず自らの進路を切り開き、追究していく力にもなってくことを彼らは教えてくれているように思います。

 こんな多様な進路をもった先輩たちがいます。

 

 中学受験生の皆さん、これまでの努力してきた自分を信じて一生懸命に答案に向かってください。また応援してくれた家族や回りの方々に感謝し、持てる力を発揮して、本校に入学してください。お待ちしております。

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