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「モノの見方・伝え方」勝田先生(高3副担任・英語科)

投稿日2023/2/22

 最近、SNSなどで「炎上」や相手を傷つけるのが目的のようなコメントが悪い意味で脚光を浴びています。匿名性があり自由な議論ができるのはインターネットの良いところだと思いますが、それを逆手にとって見えないところから攻撃するのは傍から見ていても気持ちの良いものではありません。
 さらに、その言葉が直接的に相手を傷つけるような言葉だったりしたら、ただのストレス解消なのでは?などと思ってしまいます。

テレビ埼玉で放送されている「いろはに千鳥」を見ることがあるのですが、千鳥は素人や売れていない芸人と絡んでも必ず面白く仕上げます。テレビ的には撮れ高があるというやつでしょうか。
 そこで気づくのは、視点が面白いということです。すべってしまったシーンでもそこに面白さを見つけて他者に分かりやすく伝えて、最後は笑いにしてしまう。そんな見方をする人が周りにいたら受け入れられているといった雰囲気になるのではないかなと思います。

 また、イギリスに留学していた際に、よくイギリス人はcynicalだと聞きました。現地の先生にもそのような部分は見られましたが、その表現は直接的ではなく婉曲的だった気がします。そして、相手をクスっと笑わせることを目的にしていたようでした。それを伝えるためでしょうか。humourはとても大切なのだよ、と現地の授業でも題材に取り上げられていました。
 映画「ノッティングヒルの恋人」(イギリスが舞台)で、誕生日会の最後のマフィンをかけて、誰が一番惨めかをプレゼンするシーンがありました。自分のことをcynicalな視点から客観的に見ることができ、さらに誰かがプレゼンした後に次の人が笑いにつなげてその人を救ってあげていました。ストーリーとは関係ないシーンでしたが、心温まる、そして何かBritish-ishといいますかBritishnessといいますかそんな印象が残っています。

 今年度、私は高校3年に所属しております。今後、憤ることや思い通りに行かないことも多々あるでしょうが、もうすぐ卒業していく生徒にはこのような視点を持ち、自分と周りを幸せにしてもらえたら嬉しいです。

 

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