高校の一般入試が近づいてきました。合格祈願は済ませましたか。受験生は心身ともにストレスのかかる日々が続き、早く解放されたいと思っていることでしょう。私の高校受験の一年は「早く終われ」と「まだ受験日来るな」の葛藤がありました。その年は学問の神様・菅原道真公を祀る荏柄天神社で合格祈願をしましたが、これが心のゆとりに繋がったと感じています。
受験生は入試前日や当日、緊張すると思いますが実力を発揮するためにも、どれだけ平静でいられるかが鍵になります。少しでも心にゆとりを持つために、次のことをぜひ試してみてください。
まずは「感謝」の心を持ちましょう。保護者、友人、先生、近所の人、学習環境など何でも良いので有り難い(ありがたい)(必ずしも有るとはいえない)ものに気づき、ここまで来られたことに感謝してみてください。
次に「希望」の心を持ちましょう。ゴールのないマラソンは走り続けられませんが、受験には一つのゴールがあります。ゴールは必ずあると信じ、希望を持って最後まで走り切ってください。
最後に「ここまで来ることができた。ありがとう。」と声に出して、心にゆとりを持ち、入試に臨みましょう。
受験生に最後まで自分の力を信じ、色鮮やかな春の色を想像してほしいという思いを込めて、源宗于(みなもとのむねゆき)朝臣の和歌を一首送ります。
ときはなる 松の緑も 春来れば いまひとしほの 色まさりけり
(変わることのない松の緑でも、春が来ると、いま一染めして色がまさるのだ。)