職員室リレートーク

「夏休みの終わりに　＃今つらいあなたへ」瀬戸先生（相談室）

投稿日2024/8/29

　もうすぐ夏休みも終わり、新学期が始まります。学校の再開が楽しみな人、気が重たいなぁと思う人、仕方ないな…がんばるかと思う人、特に何の感慨もない人など、それぞれいろんな気持ちでいることでしょう。

　その中で、もしかしたら「学校に行くくらいなら死んだ方がいい」「学校に行かれないから死ぬしかない」と思う人もいるかもしれません。長い夏休みが終わり、学校が再開する8月末～9月初めは、全国的に中高生の自死が最も多くなる時期なのです。
　「学校という場所がつらい」という理由だけでなく、進路の悩みや勉強・成績の悩み、病気の苦しさ、家庭でのつらさが理由の人もいます。理由はどうあれ、つらい気持ちでいっぱいのときには、学校に行く、いつもの生活をするということが、とても難しくなることがあるのです。学校は「通った方がいい」けれど、「命か学校か」と考えなければならないほど重要な場所ではありません。
　しんどい時には、まず心と身体を休めましょう。できれば誰かに気持ちを話してみましょう。相談室に来る、電話をするのもおすすめです。しんどさを抱えるあなたが、とにかく今を生き延びてくれることを願っています。

　もし皆さんの周りに、「いつもとようすが違うな」と思う人がいたら、「どうしたの？」「しんどいの？」と声を掛けてあげてください。相手の話を否定せず、反論せず、ゆっくり聴いてあげてください。相手の「死にたい」という思いを変えようとしなくて構いません。話を聴いて、相談室や下に紹介する相談先を紹介してあげてくださいね。